第133話
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企てた逆賊………そして現在では『R&Aリサーチ』という調査会社を経営している者だ。」
その後リース達はリシャールに状況を説明し、初対面の者達は自己紹介をした。
「なるほど。事情は一通り理解した。しかし……何と言ったらいいものか。」
「ん、どうしたの?やっぱりこんな話、いきなり信じるのは無理?」
戸惑っている様子のリシャールを見たエステルは尋ねた。
「正直な所、それもある。だがそれ以上に………『なぜ私なのか』と思ってね。」
「へ………」
「顔ぶれを拝見する限り、ここに集まった者はそれなりに縁のある者同士のようだ。………女神の導きか、何らかの意図か………まさに共に協力し合うのにふさわしい関係にあると言えよう。」
「言われてみれば………」
「え、え〜と……俺はこの中の誰とも縁はありませんよ?ここにいる人達とは全員初対面ですし……」
リシャールの説明にエステルが納得している中、ロイドは気まずそうな様子で指摘したが
「うふふ、案外その”縁”があったりするかもしれないわよ?――――例えば元クロスベル刑事のフレンお兄さんとか♪」
「ちょっ、お前、そこで何で俺に話に振るんだよ!?」
(ハア……自業自得よ……)
「う、う〜ん……それだと幾らなんでも縁が薄すぎると思うんだけどな……フレンさんと会ったのは今回の件が初めてだし。あ、もしかしてフレンさん、俺の兄貴と知り合いだったんですか?」
意味ありげな笑みを浮かべたレンに視線を向けられたフレンは焦り、アーシアは呆れた表情で見守り、ロイドは戸惑いの表情で答えた後ある事に気づいてフレンを見つめ
「へっ!?あ、ああ。ガイ先輩には色々と面倒を見てもらってな。実はトンファーを使った戦い方もガイ先輩直々の教えなんだぜ。」
「そうだったんですか……」
(またボロを出して……彼がクロスベル警察に就職したら嘘が判明するのに何でそんな無理がある嘘をつくのよ……)
(つーか、ルフィナもそうだがガイも何で血縁者にバレねぇんだ……?)
あからさまな嘘でロイドを納得させている様子を見たアーシアは呆れ、ルークは疲れた表情でリースとロイドを見つめていた。
「ボクは別にあんたと協力したくないけどね。ノーテンキが移りそうだし。」
「あ、あんですって〜!?」
「………2人とも。」
一方いつものように口喧嘩を始めようとしたジョゼットとエステルをヨシュアは呆れた様子で見つめて制止した。
「コホン………だが、この私はどう考えてもこの場にいるのに相応しい人物だとは思えない。かつて大それた陰謀を巡らし、君達、いやリベールそのものを窮地に陥れた大罪人………いったい何の間違いかと思ってね。」
「リシャールさん
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