第132話
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2歳でシェラザード達より若いんだぜ、ハハ……」
ティアの説明に焦った表情で頷いた後乾いた声で笑っていた。
「まあ、実際の生きた年月で換算したら12歳前後になりますけどねぇ。」
「え”。」
「あら。うふふ、それじゃあお兄様はレンと同い年って事になるわね♪」
ジェイドの答えを聞いたエステルは表情を引き攣らせ、レンは目を丸くした後小悪魔な笑みを浮かべてルークを見つめ
「だ〜っ!ゼムリア大陸では10年以上生きているから、実際は最低でも18歳にはなっているっつーの!その証拠にあれから身長も伸びたんだからな!?」
ルークは焦った表情で声を上げた後ジェイドを睨んで指摘した。
「むしろ身長が伸びているからこそ、貴方が幼い証拠ですよ?しかも彼女達の話によりますと彼女達の世界の1年は365日ですから、その2倍以上である765日を1年とする私達の世界で換算すれば貴方は12歳前後という答えになる上、身長が伸びているという事は貴方はまだ成長期―――つまり人間で言えばまだ大人ではない事がわからないのですか?」
「うぐっ………!」
「ご主人様、身長が伸びたんですの?よかったですの♪ご主人様、身長が低い事をずっと気にしていましたから。」
「余計な事を言うんじゃねぇ、ブタザルが!」
ジェイドに図星を突かれたルークは唸り声を上げたが嬉しそうに自分を見つめて口を開いたミュウの言葉を聞くとミュウを睨んだ。
(アハハ、今のルーク兄、凄く子供っぽいわね。)
(クスクス、実際レンと同い年なんだから子供っぽい所があってもおかしくないわよ♪)
「聞こえているぞ………!」
自分を微笑ましそうに見つめて小声で会話をするエステルとレンの言葉が聞こえていたルークは顔に青筋を立てて身体を震わせていた。
「フフ……………それともう一つ。エステルさん自身のことで少々、お聞きしたいことが。」
「あたしのこと?うん、良い機会だし何だって聞いて欲しいかな。」
「それでは………『お人好し』ってよく言われませんか?」
「へっ……」
リースの指摘を聞いたエステルは呆け
「はは……」
「クスクス……」
「ふふっ、そうね。私は彼女と接した時間は短いけど、リースに申し出た彼女の理由を知った時そう思ったわ。」
「僕もそう思いましたの♪」
「逆に言えばすぐ人に騙されるチョロ甘な性格ですけどねぇ。」
「人を騙す事が得意な奴が言うと説得力があるよな。」
ヨシュア達がエステルを微笑ましく見つめている中、呆れ半分の様子で答えたジェイドをルークはジト目で睨んだ。
「ちょ、ちょっと!なんでそこで笑ったり納得しているわけ!?というかあたしのどこがチョロ甘なのよ!?」
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