第131話
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会が”認められた殺人”をしているなんて……」
「しかも最高指導者である教皇まで関わっているとはな……と言う事は世界各国もその事については黙認しているのだろうな。」
「ゼムリア大陸に存在する”国”はどの国も七耀教会と”盟約”を結んでいますからね……」
「元刑事の身としたら、そんな法律を無視したやり方は色々と複雑だぜ……」
リースの代わりに答えたアーシアの説明を聞いたロイドは絶句し、クローゼは信じられない表情をし、バダックとユリア大尉はそれぞれ重々しい様子を纏い、フレンは疲れた表情で呟いた。
「よかったですね〜、中将〜?リースの話だと、もし中将がリース達の世界でレプリカを開発していたら、間違いなく中将もあの神父のターゲットになっていましたよ〜?」
「全く持ってその通りですよ。世界が違ったお陰で命拾いしましたねぇ。」
「というか旦那だと間違いなく返り討ちにするだろ……」
「ジェイドが大人しくやられるとか絶対ありえねぇしな……」
「それと返り討ちにした後その返り討ちにした人物を譜術やフォミクリーの実験に使うのではありませんか?」
からかいの表情のアニスに見つめられたジェイドは呑気な様子で答え、ガイとルークはそれぞれ疲れた表情で指摘し、ナタリアはジト目で推測し、アニス達の会話を聞いていたリース達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ま、そいつはともかく………要するに滅多に使わない力をいきなり使ったせいで目を回しちまったってとこか。」
「そう……なのかもしれません。」
「なるほど………ケビン殿の事情は了解した。しかし、いいのか?我々に話してしまっても。」
アガットの推測にリースが悲しそうな表情で頷いたのを見て状況を理解したユリア大尉は七耀教会が秘匿していると思われる情報を自分達に伝えた事を疑問に思い、真剣な表情でリースに訊ねた。
「はい………すでにケビンも皆さんには一通り説明するつもりだった様子。私も今後の探索を進める上で皆さんの協力を得る為に必要な事であると判断しました。」
「そっか………って、もしかしてリースさん………!?」
「はい、しばらくの間は私がケビンの代わりを務めます。探索の記録も含め、皆さんの先導を務めさせていただければ幸いです。」
「なるほどな………」
「で、でもいいんですか?リースさん、ケビンさんのこと本当は看病していたいんじゃ………」
リースの話を聞いたジンは頷き、ティータは心配そうな表情で見つめた。
「………倒れる前、ケビンは私に”方石”を託しました。ならばこれも従騎士の務め。どうか気にせず皆さんに協力させてください。」
「リースさん……」
「ふむ、そういう事ならあえて反対する理由
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