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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第140話
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「それで……彼らに”戦争回避条約”の期限が切れた事を伝えるのですか?」

「ううん……この日の為に今まで頑張ってきたリィン達の決意を鈍らせたくないし……せめてリィン達が悲願を叶える今日一日だけでも辛い現実を知って欲しくないからそれまでは黙っているつもり……」

「……そうですか。未来が見えすぎるのも難点ですね。辛い未来まで見てしまう事になるのですから。―――では私達もブリッジに戻りましょうか。せめて悲願を叶える彼らを見守る為に。」

ゲルドの答えを聞いたシグルーンは重々しい様子を纏って呟いた後気を取り直して促した。

「うん。」

そしてゲルドはシグルーンと共にブリッジに向かい

(シグルーンさん……ごめんね………私は”エレボニア帝国が滅亡した後、リィン達がエレボニア帝国が国として生き延びる方法を見つけて、それを実行してその方法をメンフィルとクロスベルも認めて、その結果制圧された領地はある程度エレボニア帝国に返還されて、エレボニア帝国は多くの領地を失いながらも国としては生き延びる未来”も”見えて”いるけど、リィン達の為に黙っているね…………)

シグルーンと共にブリッジに向かっているゲルドは一瞬複雑そうな表情でシグルーンを見つめた後すぐに表情を戻した。





こうして……いよいよリィン達の悲願であるトリスタ、そしてトールズ士官学院の奪還作戦が行われようとしていた。だが……ロイド達”特務支援課”やそれぞれの事情で”特務支援課”に助力する”協力者”達の活躍によって”碧の大樹”の攻略は順調に進んでいた為リィン達がトリスタの奪還作戦を決行する前日の夕方にはロイド達はマリアベルとイアンに協力するアリオスを始めとした強者達を全て退け、”碧の大樹”の終点までのルートを確保していた。



その為リィン達がトリスタの奪還作戦を始める数時間前には”最終決戦”に全員で向かおうとする直前でロイド達には知られないように裏でシグムントとシャーリィを暗殺したレンと合流した後ロイド達は”碧の大樹”での”最終決戦”に向かい……リィン達がトリスタの奪還作戦を決行する1時間前にロイド達はロイド達と共にいたケビンによって暗殺されたマリアベルが死に際に遺して行った超越した存在を撃破し、ロイド達”特務支援課”の本来の目的である”キーア奪還”を果たして崩壊していく”碧の大樹”から脱出し……皮肉にもリィン達が作戦を決行する12:00には”碧の大樹”は完全に消滅した。



そして――――”碧の大樹完全消滅”の報せを知ったリウイ達率いるメンフィル帝国軍はヴァイス達率いるクロスベル帝国軍と共に”帝都制圧作戦”並びにエレボニア帝国各地の領土を制圧する為に”大侵攻”を開始していた……!
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