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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第136話
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上、これ以上メンフィルの逆鱗に触れるような真似をすれば、『幻焔計画』の失敗どころか自分の命すらも危ういのですから。」
「!!貴女……いえ、メンフィルは”どこまで”知っているのよ……!?」
微笑みながら答えたシグルーンの答えを聞いたクロチルダは血相を変えてシグルーンを睨み
「―――処刑される前のルーファス・アルバレアに自白剤を使って”色々と”話してもらいましたわ。ここまで言えばわかるでしょう?」
「!!……ッ…………!」
シグルーンの説明を聞くと悔しそうな表情で唇を噛みしめた。
「………姉さん―――どうしてここに?この地の事は私だって知らなかったのに……」
クロチルダの様子を複雑そうな表情で見つめていたエマは気を取り直して真剣な表情で尋ねた。
「私は正真正銘の”魔女”。だからこそ―――”私は何でも知っているのよ”。半人前のあなたと違ってね。」
「っ……!」
「フン……この場所についても知り尽くしているみたいね?」
クロチルダの答えを聞いたエマは息を呑み、セリーヌは鼻を鳴らして厳しい表情でクロチルダを見つめて問いかけた。
「フフ……あなたや”長”以上にね。そうね、エマ。折角だから教えてあげるわ。私達”魔女の
眷属
(
ヘクセンブリード
)
”に課せられた真の役目を―――」
セリーヌの問いかけに意味ありげな笑みを浮かべたクロチルダは突如片手から強烈な光を放ち始めた。
「な、なんだこれは!?」
「こ、これは……!」
「何かが流れ込んでくる―――!?」
クロチルダが放つ光を受けたリィン達の脳裏にゼムリアストーンの結晶を目の前にする謎の人物達の光景が映った。
これが古より伝わるという”霊石”の結晶―――何と神々しく、美しい輝きか。
求めしものは試練の先に―――魔女殿の告げた通りでしたね。これで――かの”災厄”を押さえることも叶いましょう。
ああ―――決戦は近い。”巨いなる騎士”―――その一端に関わった時から運命に導かれていたのだろう。……君も共に来てくれるか?
フフ……言わずもがなです、殿下。女神の下に召されし
瞬間
(
とき
)
まで貴方と共に―――
「い、今見えたのは……以前にも精霊窟で見た”記憶”……!?」
謎の光景が消えるとリィンは信じられない表情で声を上げた。
「今回は私にも見えたが……あの金髪の娘は、やはり―――」
「わ、私達にまで……姉さん、一体何をしたの!?」
「フフ……ちょっとしたサービスみたいなものよ。本来、灰の
起動者
(
ライザー
)
であるリィン君にしか見えないものを、無理矢理見せてあげたの。250年前の”獅子戦役”―
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