暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜癒しの演奏会〜
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まで家の中で待っていてください。
また会えるといいですね。お元気で。
ゲルド…………お前が……幸せの一生を歩む事を………私はあの世でも祈っているよ……………
なぜ……なぜ、そんなに優しくなれる…………肉体を捧げ、そしてまた、魂を捧げ……この世界がお前に何をしてくれたと言うのだ…………
………………
私、わかるような気がする。
…………?
きっと、この世界とか異界とか……わけて考えちゃいけないのよ。
どちらかが助かればいい……そんな解決の仕方なんて、きっと………ウソなんだ。
この最後のチャンスをゲルドは信じていたのね。
(全て…………思い出したわ……っ!レオーネお爺ちゃん…………フォルトお兄ちゃん……ウーナお姉ちゃん……アヴィンお兄ちゃんにマイルお兄ちゃん……………ミッシェルさん……デュルゼルさん…………ジュリオ……クリス……どうして……私が生きているのかわからないけど……………………私は今、”幸せ”だよ…………)
全てを思い出したゲルドは一筋の涙を流しながら自分の記憶にある人物達の顔を思い浮かべて微笑みを浮かべていた。
こうして奏者達は予定していた曲目を次々と演奏していった。やがて外にいた人たちや、目を覚ました怪我人たちまでもが音楽を聴きに来てくれ……ケルディックの人々に僅かだが確かに光が戻っていくのを、リィン達は実感できるのだった。そして最後の演奏が終わるとその場にいる全員が拍手をした。拍手が鳴りやまない中ゲルドが静かに前に出てきた。
「え…………」
「ム……?」
「ゲ、ゲルド?一体何を――――」
突如自分達の前に出たゲルドの行動にエリオットは呆け、アムドシアスは眉を顰め、リィンが戸惑いの表情で声を掛けようとしたその時
「―――――♪」
ゲルドは礼拝堂全体に聞こえる程の澄んだ声で歌い始めた。
「綺麗な歌声…………」
「……ああ…………俺が今まで聞いたことがある歌の中で……一番だと思える歌だ…………」
「……心に響く……不思議な歌ね………」
「まさかゲルドにこんな特技があったとはな……」
ゲルドの歌を聞いていたアリサやユーシスは聞き惚れ、サラ教官とラウラは静かな笑みを浮かべ
「ううっ…………」
「何で……勝手に……涙が……」
市民達の中には感動のあまり泣き出す者も現れ始めた。
(………私……いえ、この場にいる全員に活力や
霊力
(
マナ
)
が…………セリーヌ、この歌ってまさか……!)
(ええ……”
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