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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜癒しの演奏会〜
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ているバイオリンもリーヴェルト社製なんだよ。」
「貴族の間でも人気が高いと聞いたことがあるが。」
「有名メーカー……そういうことか。音楽に詳しくない私も何となく聞き覚えのある名前だと思ったが。」
「あれ……?クレアさんも確か同じ苗字じゃなかった……?」
ユーシスの話を聞いたラウラが納得している中、ある事に気付いたゲルドは不思議そうな表情で首を傾げ
「あ…………」
「クレア・リーヴェルト―――そんなフルネームだったわね。」
「た、確かにそうでしたね……」
ゲルドの指摘を聞いたエリオットは呆け、サラ教官は静かに呟き、エマは戸惑いの表情をした。
「ふむ、もしや何か関係があるのか……?」
「(……クレア大尉の過去はさすがに話す訳にはいかないな……)―――それよりもまだ演奏会の準備は残っている……協力してすませてしまおう。」
「あはは、それもそうだね。」
「うん、急いで準備を進めるとしよう。」
ラウラが考え込んでいると目を伏せて黙り込んでいたリィンが仲間達を促した。その後気を取り直したリィン達は準備を再開し、しばらくしてようやく演奏会の準備を整えた。その後、各地の奏者とカレイジャスに待機する吹奏楽部にケルディックまで来てもらい……軽い打ち合わせとリハーサルのあと、ついに演奏会を開始したのだった。
「こ、この音は……?」
「講堂の方から……」
「そう言えば礼拝堂のほうで何かやるとか言っていたっけ……」
怪我人たちの看病をしていた市民や商人達は講堂から聞こえて来た演奏会による音楽に気付いた。講堂ではメアリー教官やアムドシアス、そしれエリオットやリィン達の知り合いである旅の演奏家―――アンドレによる最初の演奏が始まっていた。
「綺麗な音色……」
「ああ、何だかほっとするね……」
「……ハハ、心の痛みも和らいでいくような……」
「…………ん…………」
「ね、姉ちゃん!やっとまた目が覚めたんだ!?」
「……うん………」
「ふわああ……なんだろ、このオンガク。」
「ジェイクも……!」
講堂から聞こえてくる音楽によって見舞いの市民達や怪我人たちは癒されていた。
(……………!あ………)
リィン達と共に演奏会を見守っていたゲルドの脳裏にはまるで封印が解けたかのように次々と失われていた記憶が蘇った!
あの、こんにちは。
おじいちゃん、いるかな?
来たか。爺さん達はやらせねぇぜ!行くぞ、マイル、ミッシェル!
うん!レオーネさんはここは僕達に任せてその娘と一緒に僕達が撃退する
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