暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜癒しの演奏会〜
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ノを管理していた鉄道憲兵隊に頼むとケルディックまで持って来てもらえる事になり……全ての準備が整った後ロジーヌに再び話しかけた。



「ロジーヌ。もしかして演奏会の場所を準備していたのか?」

「皆さん……ええ、演奏会の場所を準備していたんです。教壇を運び出したらちょうどトリスタの演奏会と同じくらいのスペースが確保できました。」

「あはは、本当だ。これならピアノもちゃんと置けそうだね。」

「ああ、奏者が集まっても演奏するには十分だろう。」

「あ……それでは?」

「ああ、奏者と楽器の段取りを無事につけられたよ。演奏会の準備が整い次第、改めて迎えに行く手筈になっている。」

「本当ですか……!?ありがとうございます!ふふ、皆さんにお願いしてやっぱり良かったですね。」

リィンの答えを聞いたロジーヌは嬉しそうな表情で声を上げた。



「あとは演奏会の準備を仕上げるだけだな。」

「ああ、そろそろ双龍橋からピアノも到着する頃だ。協力して運び込んだり、町の人達にも呼びかけをしないとな。」

「そうだね、吹奏楽部のみんなも事情があって来られないプリネとツーヤを除けばちゃんと揃っているし……あはは、なかなかいい演奏会になりそうな気がするかな。」

「では、そろそろ演奏会の準備を始めますか?」

「ああ、さっそく始めよう。エリオットたち奏者が最高の音楽を奏でられるようにしておかないとな。」

「あはは、よろしくね。」

「フフ、では気合を入れて取り掛かるとするか。」

こうしてリィン達はロジーヌと協力して演奏会の舞台の準備を始めた。まだ怪我人なども残っている中、静かに作業は進められ……しばらくすると、鉄道憲兵隊から双龍橋に置かれていたピアノも届けられた。




「ふう、何とか無事に運び込めたな。」

礼拝堂に設置したピアノを見たリィンは安堵の溜息を吐いた。

「これが双龍橋にあったというピアノなんですね。ふふ、とても立派と言うか。」

「うん、地下に放置されていた割にかなりしっかりしているようだ。」

「もしかして誰かが手入れをしていたのかしら……?」

ロジーヌの言葉にラウラは静かな表情で頷き、ゲルドは不思議そうな表情で首を傾げた。



「あはは、これなら問題なくいい音を出してくれそうだね。やっぱり”リーヴェルト社”製はさすがだよ。」

「リーヴェルト社……」

エリオットが呟いた言葉を聞いたリィンは複雑そうな表情をし

「帝国に昔からある有名な楽器メーカーよね。亡くなった父様が、そのメーカーのオルゴールをいくつか持っていたわ。」

アリサは懐かしそうな表情をした。



「うん、オルゴールもかなり人気があるんだよね。僕の使っ
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