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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜癒しの演奏会〜
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トに相談を。」

「……うん、やってみる価値は十分にあると思う。音楽は人の心を癒してくれる……僕も今まで何度も励まされてきた。ケルディックの人達の傷は深いだろうけど、僕らが頑張れば少しは癒してあげられるはずだよ。」

「ああ、そうだな。ケルディックで演奏会を実現するために、なんとか動いてみるとしよう。」

「リィンさん、皆さん……ありがとうございます!」

リィンの答えを聞いたロジーヌは明るい表情で感謝の言葉を述べた。



「ふふ、そうと決まれば何から手をつけるかだが。」

「必要なのは演奏する『場所』……そして『奏者』と『楽器』だね。それらをどう揃えられるかで、演奏できる曲も決まってくると思う。この礼拝堂は十分な広さがあるし、場所はここで問題なさそうだけど……」

「奏者と楽器か……どちらも一から揃えていくのは難しそうな感じだな。学院祭のときと違って、俺達が練習する時間は作れないだろうし。」

「うん、ある程度心得があって、楽器の用意もある方々に協力を頼む必要がありそうだ。エリオットや吹奏楽部の者達は頭数に入れて差し支えなさそうだが。」

「うん、僕も一応バイオリンを持ってきているしね。吹奏楽部はまだ全員揃っていないけど……後で僕が声をかけておくよ。欲を言えばプリネとツーヤにも手伝って欲しいんだけど………」

「……クロイツェン州の統括領主や治安維持の関係の仕事で忙しいあの二人を参加させるのは難しいだろうな……」

エリオットの言葉に続くようにユーシスは複雑そうな表情で呟いた。



「そうだね……それと、ルーレにいる顧問のメアリー教官やバリアハートのプリネと契約しているアムドシアスさんにも声を掛けたい所だね。」

「ええ、いいセンでしょうね。あとは、君のお姉さん―――フィオナさんも帝都でピアノ教室をやっているのよね。あたしも前に聴いたことがあるけど、彼女の実力なら申し分ないはずよ。」

「たしかに……身内で思い当たるのはそれくらいですね。他にも協力してくれそうな奏者がいればいいんだが………(……そう言えばバリアハートの中央広場で”あの人”を見かけたな。彼にも声をかけてみたほうがいいかもしれない。)」

「楽器の方も何とかしなくてはな。とにかく、心当たりを一通りあたってみるとしよう。」

「演奏場所についてはこちらでなんとか確保してみますね。ケルディックの皆さんのために……どうかよろしくお願いします、皆さん。」

「うん、任せておいて!」

その後リィン達は各地を回って自分達の知り合いである吹奏楽部に所属している奏者達や旅の音楽家、メアリー教官やプリネ達に事情を説明してアムドシアスに演奏会に参加する協力を貰い……更にピアノはフィオナが双龍橋で見かけたピアノを使う事になり、ピア
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