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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第134話(第2部再開)
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い表情をし、フィーは考え込んだ。



「あんな常識外れなもの、伝承でも聞いたことがないぞ……!」

「ああ、この世のものでないような”息吹”を感じる……」

ユーシスの言葉にガイウスは頷き

「クロスベル方面にいるエリゼお姉様はご無事でしょうか……」

「姉様…………」

(あれが連絡にあった”大樹”ね……まあ、空の女神達とも合流したという話だし、クロスベル方面は近日中に決着をつけられるでしょうね。)

クロスベル方面にエリゼがいる事を思い出したセレーネとエリスは心配そうな表情をし、シグルーンは真剣な表情で大樹を見つめていた。



「セリーヌ、あれは何なの……?」

「……わからないわ。”魔女”の言い伝えにだってあんなものは……」

エマに尋ねられたセリーヌは複雑そうな表情をし

「……いったいクロスベルで何が起きているというの―――?」

サラ教官は厳しい表情で大樹を見つめていた。一方その頃クロウ達もラマール州の領邦軍の飛行艦の甲板から大樹の様子を見つめていた。



〜ラマール領邦軍所属飛行艦”バルクルーサ”号・甲板〜



「ふう、あちらは予定通りみたいですわね。我がマスターが手助けして失敗などあり得ませんけど。ですが問題は…………」

大樹を見つめて安堵の溜息を吐いたデュバリィは表情を歪め

「なるほど―――結社の”幻焔計画”とやらの片割れの産物ってワケか。……アレに匹敵する代物をこっちでもブチかまそうってんだな?」

クロウは静かな表情で呟いた後クロチルダに視線を向けた。



「フフ……その通りよ。”零の御子”が顕現させた人による”奇蹟”の具現化―――かの大樹の出現をもって、計画の”第二楽章”もいよいよ終幕へと突入したわ。だけど問題は”アレ”がまだ掘り出せていない事よ…………ッ!」

クロウの問いかけに得意げに答えたクロチルダだったが、自分達の”計画”の為に必要なある物が未だ使えない事を思い出し、焦りの表情で唇を噛みしめた。

「……ま、お前達が何をしようと俺には関係ないが、オルディーネの修理はいつ終わるんだ?ノバルティスの爺さんは2,3日内に終わると言っていたが。」

「……”十三工房”の総力を挙げても”騎神”の修理には時間がかかるわ。”灰”との決戦までには間に合わすように後で言っておくわ。」

そしてクロウに問いかけられたクロチルダは気を取り直して静かな表情で答えた。



〜同時刻・帝都ヘイムダル・バルヘイム宮跡〜



「ええい、一体いつになったらバルヘイム宮地下の最下層を掘り当てる事ができるのだ!?」

同じ頃カイエン公爵は領邦軍の隊長に怒鳴り

「ハ、ハッ!工事関係者の話によりますと、現在の作業進行を
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