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春の歩道
4部分:第四章
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  僕の肩に落ちる

 その花びらを手にして想うのは

 この桜はすぐに散るということ

 ずっと咲いて欲しいのに桜は散る
 
 儚く  誰も待たずに散っていく

 それからまたずっと出会えずに過ごす

 桜は儚く散って何も告げない

 せめて一言だけでも言い残せば別れも辛くないのに

 
 夜に出会う  突然の桜吹雪

 そこにいるのは僕だけで  桜達があるだけ

 桜達は語りはしない  ただ花は散っていく

 花は散って  僕の手にも一枚
 
 散った花は二度と戻らない

 いつもそのまま別れになる

 けれどそうだからこそ桜は美しい

 潔く  美しい別れがそこにある

 また会えることを密かに知らせて

 桜は潔く散って何も残さない

 けれどその別れが他の何よりも奇麗でいとおしい


 桜は儚く散って何も告げない

 せめて一言だけでも言い残せば別れも辛くないのに

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