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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第131話
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の宣言通り、無効とされても構わないのさ。――――私が理想とする”正義”が世界に遍く広まるのであれば………その”正義”によって秩序が保たれ、平和な世界が築かれるのであれば!」
「……馬鹿な。」
「…………私にはただの夢物語にしか思えません。」
「そんな”正義”では決して私が夢見た世界には辿りつけ―――いいえ、それで辿り着こうとする事を私は絶対に許さない。」
笑顔で語ったディーター大統領の主張を聞いたダドリーは信じられない表情をし、エリゼは呆れ、ルフィナは怒りの表情で呟いてディーター大統領を睨んだ。
「そんな世界が実現する訳がないだろう。」
「全くだな。王と民達の”力”と”意志”によって創られる世界……それが現実だ。」
ヴァイスは呆れ、ギュランドロスは不愉快そうな表情をし
「大人になった今ならわかるけど、ホントーに夢みたいな話だったよ…………」
キーアは複雑そうな表情で呟き
「なんつーか……ここまでガチだとは思わなかったぜ。」
ランディは呆れて溜息を吐き
「……ですがその”正義”の幻想もある程度は実現できてしまう…………」
「そうね、キーアちゃんという”零の至宝”があれば………既存の政治思想にはない、反則とでもいうべき状況設定だわ。」
ティオとエリィは複雑そうな表情で言った。
「……………………………――――ディーターさん。俺は……貴方の考えには色々と勉強させてもらいました。ですが貴方の”正義”については……少し過大評価をしていたようです。そういう意味で言えば局長達の”覇道”を行く宣言の方がまだ現実味があります。」
「……当然だ。治安維持や安全保障なども正解というものがある訳ではない。」
ロイドの言葉にダドリーは頷き
「……そうね。かつてセシルさんが言っていたように立場が異なれば”正義”の在り方も変わってくるものだし………」
「迷いながら、時には失敗しつつも”正義”を追い求めていく…………かつてディーターさんに言われた事でもありますよね。」
「なんつーか、あの時の演説と全然違うような気がするんだが?」
「……あれは力と意志が足りていない状況においての方法論について語ったまでだ。その双方が揃っている状況で”正義”を行使しないこと……それは”怠惰”ではないのかね?」
ロイド達の指摘に対し、ディーター大統領は反論した。
「―――違う!”正義”は移ろいやすく、形の定まらないものだ……!それを追い求め続ける事にこそ、皆にとっての価値がある……!貴方のしようとしている事は”正義”を型にはめて画一化し、押し付ける事でしかない……!そんなものが本当に貴方の求める”正義”なのか!?」
「ぐっ………現に私はクロスベル
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