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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第36話 地下のダンジョン
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87に到達し、キリトと俺は90を超えている。
これならユイを守りながらでもダンジョンを突破できる。
しかし、ユリエールは気がかりそうな表情のまま、言葉を続けた。
「……それと、もう1つだけ気がかりなことがあるんです。先遣隊に参加したプレイヤーから書き出したんですが、ダンジョンの奥で巨大なモンスター……ボス級の奴を見たと……」
「ボスも60層くらいの奴なら問題ないだろう」
「確かに……それもなんとかなるでしょう」
「そうですか、良かった!」
ようやく口許を緩めたユリエールは、何か眩しいものをでも見るように目を細めながら言葉を続けた。
「そうかぁ……皆さんはずっとボス戦を経験してらしてふんですね……すみません、貴重な時間を割いていただいて……」
「いえ、今は休暇中ですから」
そんな話をしているうちにはじまりの街最大の施設《黒鉄宮》についた。
そこから正面には向かわず裏手に回る 。
数分歩き続けると道から堀の水面近くまで階段が降りている場所についた。
「ここから宮殿の下水道に入り、ダンジョンの入り口を目指します……では、行きましょう!」
「ぬおおぉぉぉおお!」
右の剣でずばーっとモンスターを切り裂き
「りゃああぁぁぁああ!」
左の剣でどかーんと吹き飛ばす。
久々に二刀を装備したキリトは休暇中に貯まったエネルギーを全て放出する勢いで次々と敵群を蹂躙しつづける。
俺たちには出る幕がまったくなく、敵集団が出現する度に無謀なほどの勢いで突撃しては暴風雨のように左右の剣で敵を圧倒する。
俺とサキとアスナは、やれやれといった心境だが、ユリエールは目と口を丸くしてキリトのバーサーカーっぷりを眺めている。
そして、ユイに至っては無邪気な声で「パパーがんばれー」と声援を送っている。
ダンジョンに侵入してすでに数十分が経過しているが、キリトの二刀がゲームバランスを崩壊させる勢いで振り回されているため俺たちには疲労はまったくない。
「な、なんだかすみません。任せっぱなしで……」
申し訳なさそうに首をすくめるユリエールにアスナは苦笑しながら答えた。
「いえ、あれはもうびょうきですから……やらせときゃいいんですよ」
「なんだよ、ひどいな」
敵の群を蹴散らして戻ってきたキリトが、耳ざとくアスナの言葉を聞きつけて口を尖らせた。
「じゃあ、私と代わる?」
「も、もうちょっと……」
キリトの言葉にその場の全員が顔を見合わせ笑ってしまう。
ユリエールは左手を振ってマップを表示させると、シンカーの現在位置を示すフレンドマーカーの光点を示した。
このダンジョンのマップがないた
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