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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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「手を休めるな!
もう一度サイケこうせん!!」


スリーパー:「スリィ!」


カァッ
バシューン!



コジロウ:「おい!何もそこまで
攻撃する必要はないだろ!!」







シンジ:「、、、」

スッ

シンジは腰からモンスターボールを
取り出した。



ヒロシ:「あいつ、ゲットするつもりか、、」



コジロウ:「おいっ!ゲットされたら
細胞入手出来ないだろっ!!
どうにかして止めないと!!」





ヒロシ:「、、それはダメだっ」



コジロウ:「えっ!?、、”ダメだ”ってお前、
このままじゃお前らの計画が
台無しになるんだぞ!!」



ヒロシ:「トレーナーが野生ポケモンと
正式に戦闘してる以上、外部からの横入りは
バトルルールとして禁止されている。
悔しいけど、俺たちには
見ている事しか出来ない、、、」


コジロウ:「なっ!!、、、くっ!!
おいジャリボーイ!!お前も何か言えよ!
何さっきから黙ってるんだよ!?」


サトシ:「、、、」


ヒロシ:「、、、サトシ?」



サトシは反応せず、黙っていた。
15年ぶりに生でみたポケモン、メガヤンマ。
そして、そのメガヤンマが自分に心を
開いてくれたにも関わらず、
いくら正式なバトルと言えど
一方的な闘い方で
やられているメガヤンマを目にし、
何も出来ない自分を悔やんでいたのだ。
ましてや、その一方的な闘いをする相手が
自分の認めたかつてのライバルとすると、
悔しさだけでなく憤り(いきどおり)
さえも感じていた。






サトシ:「、、、くっ!」


ギリッ(拳)



”もし自分にポケモンが居たのなら、
メガヤンマにあそこまで痛い思いをさせずに
ゲット出来たかも知れない。”


サトシはシンジに口出しも出来ず、
ただ歯痒さ(はがゆさ)を
我慢するしかなかった。




シンジ:(まだ体力はあるか、、)


シュッ


シンジはモンスターボールを投げた。



ヒロシ:「!!」


コジロウ:「まずい!ゲットされちまう!」


サトシ:「、、、」



”メガヤンマがゲットされる”
皆の心に焦りがよぎる。






しかし、、、














ポワンッ



エアームド:「グォッ!」




ヒロシ:「!!」




コジロウ:「なにっ!!エアームド!?」



シンジが、投げたモンスターボールは
捕獲用ではなく、エアームドだった
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