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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十話 戦場で敵艦を撃破することだけが武勲ではないのです。
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も散々それに苦労させられた3人だった。

『いくらなんでも私はそんなことしないわ。ごめんね〜フィオーナ。ちょっと驚かせただけなのよね』
「ああ、もう!!心臓に悪いですよ!」

 しれっというアレーナにフィオーナがほっと胸をなでおろしている。

「あんた、私たちが、こんな前線で、苦労しているってのに、冗談・・・!?」

 ティアナが一語一語刻み付けるように画面に向かって言う。

「それ、顔だけにしてくんない?このアラサー――」
『ちょっと誰がアラサーだって!?』

 たいていの悪口はしれっとスルーパスするアレーナがなぜか「アラサー」に反応することはよく知れ渡っている。前世でアレーナ・フォン・ランディールが初めて公国からイルーナたちの国にやってきたとき、その美貌から10代後半と言われ、大歓迎されていたものだが、実際は27歳だったと聞かされ、ショックで寝込んだファンも大勢いたのである。

『今だって顔かわってないし!!しかも私まだ20歳だし!!』
「あ〜はいはい、わかりましたから〜」

 ティアナが適当に相槌を打つ。

「ティアナいい加減にしなさい。アレーナもよ。それで、本題は?報告は本当にそれだけなの?」
『あぁ、話がそれたか。ゴホン!!』

 アレーナは整った顔立ちを引き締めた。こうしてみると冷厳さえ備えて見える貴族らしい顔立ちである。

『グリンメルスハウゼン子爵から受け継いだ私の情報網だと、自由惑星同盟が原作通り大規模な艦隊を派遣することになったそうよ。到着は5月頃、そしてラインハルトも少佐としてイゼルローン要塞にとんぼ返りするらしいのね。それが3週間後だって』
「じゃあ原作通りに、第五次イゼルローン要塞攻防戦が始まるのですね?」

 と、フィオーナ。

『それがどうもおかしいのよ。情報によれば、同盟軍が派遣する艦隊総数は66000隻だっていうから。それに、最高評議会のメンバーや統合作戦本部長までやってくるらしいのよ。同盟じゃ盛んに宣伝されているわ』

 3人は顔を見合わせた。

「原作では、確か51400隻だったから、約一個艦隊分戦力が多いわ。しかも評議会や統合作戦本部まで出てくるとはどういうことなのかしら・・・・」

 イルーナが顎に手を当てて考え込んだ。

「こちらの艦隊総数は原作通り13000隻。まともに戦えば、絶対にこちらが不利よね」

 と、ティアナ。

『そう思ったから、グリンメルスハウゼン子爵と一緒にマインホフおじいさまにお願いして【自由惑星同盟軍大規模攻勢近シ】って教えて、増援艦隊の派遣の手を打ったの。帝国の情報部でもこのことはキャッチしているみたいね。どうやらフェザーンが教えたみたい。まぁ、教えるも何もダダ漏れだから意味ないけれど。それで、ラインハルト
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