ハイスクールD×D 歩き始めた男 3
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高速回転に三半規管がやられたのだろう。
「レイヴェルまでもが!?き、貴様、この婚約が、どれだけ大事なことなのか分かっているのか!!」
「知らんな。オレは人間だ。悪魔の事情など知ったことか!!」
「くっ、この化け物が!!」
ライザー・フェニックスが全身から炎を撒き散らし、校庭が火の海に包まれる中、ライザー・フェニックスが空高く飛翔する。
「地上を這いずり回ることしか出来ない虫ケラが!!嬲り殺しにしてやる!!」
上空から更に炎弾を飛ばしてくるのを躱しながら、相棒を呼び寄せる。トルネードがこちらに向かってくるのと同時に、オレもトルネードに向かって走り、同時に跳躍する。そのままトルネードが反転し、タイヤを足場に更に跳躍する。
「翼も持たない貴様が、空中で勝てると思うな!!」
ライザー・フェニックスはオレから大きく距離を放すが甘い。タイヤを足場にした際にアクセルを全開にしたおかげでブーメランのように回転が加わっている。それを利用すれば軌道修正は可能だ。バランスを調整し、軌道が変わったことにライザー・フェニックスが驚いているがもう遅い。
「V3マッハキック!!」
回転を乗せた後ろ回し蹴りがライザー・フェニックスの身体を上半身と下半身で真っ二つにする。バラバラになったライザー・フェニックスの側に着地すると再生が始まっていたが、最初ほどの速度ではない。それに目に力を感じない。これは心が折れかかっているな。
「醜い姿の化け物が。今は良くても、いずれは排斥されて惨めな屍を晒すことになるなるだろうよ」
「そうだろうな。だが、決して望んだ姿ではないが、それでも、この姿でしか守れないものもある。だから、この化け物の身体が今のオレのプライドだ」
兵藤の応急処置を施す為に背中を向けるが、ライザー・フェニックスから攻撃が来ることはなかった。
「化け物の身体をプライドと呼ぶか。でかい、男だな」
改造された聴力だからこそ拾えた小さな声の後、ライザー・フェニックスは静かにギブアップを宣言する。
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