暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第502話】
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ラウラに驚いた表情を見せたのだが――。


「……もしかして、ラウラ……」

「ぅ……」


 咄嗟に視線を逸らしたラウラに、シャルは腰に手を当てて軽く息を吐いた。


「もぅ……。 僕だって我慢してたんだよ?」

「そ、それは知ってる」

「……じゃあ、僕もしても良いよね?」

「ぅ……むぅ」


 抜け駆けの代償か、ラウラは曖昧な返事をしてしまった。

 そんなラウラに、困ったように眉根を下げて見ていると洗面所からヒルトが現れる。


「あれ、シャル?」

「あ、ヒルト。 お、おはよう」


 くるっと振り返り、ひらりと舞うスカート――一瞬中が見えないのかヒヤヒヤしたが特に問題はなかった――と。


「ね、ねぇ……ヒルト」


 もじもじと指を絡ませるシャル、その後ろに座っているラウラは僅かに頬を膨らませているように見えた。

 不思議に思っていると、シャルはラウラが居るにもかかわらず、ヒルトに身を委ねるや――。


「……キス、しよう……?」

「いぃッ!?」

「…………っ」


 シャルの言葉に驚くヒルト。


「ちょ、ちょっとシャル? ら、ラウラも居るのに何を――」

「……ラウラ居るのは知ってるよ? でも……ヒルト、さっきラウラとキスしてたでしょ?」

「いぃッ!?!?」


 何でそれを――寝てる時とはいえ確かにキスはしたが……そう思ってラウラを見ると視線を逸らした。

 ラウラ経由からバレたのが明白になった、とはいえ……昨日未来と最後までしたと知れば、凄まじい事態になるのは火を見るより明らかだろう。


「ラウラだけズルいよ……ちゃんと僕にも公平に……キスしてよ?」

「ぁ……ぅ……」


 真っ赤に染まった頬、シャルは真っ直ぐとヒルトを見つめていた。

 観念したようにヒルトは頷くと――。


「えへへ。 じ、じゃあヒルト……ベッドで、ね?」

「ぅ……」


 促されてベッドに腰掛ける、隣のラウラから突き刺さる様な視線が痛かった。

 シャルはそんなラウラを見ながらヒルトに跨がると――。


「ラウラが抜け駆けするからだよ?」

「ぅ……わ、わかっている。 は、早く済ませろ、シャルロット」


 怒ってる訳ではなさそうだが、明らかに嫉妬しているラウラ――そして、シャルはヒルトの首に腕を回すと自分からヒルトの唇にキスをした。

 一方のヒルトは、その唇に広がる柔らかな感触に酔いながらも、ラウラの視線が気になっていた。

 何度か啄む様にシャルは口付けを繰り返し、キスを止めると――。


「……えへへ、やっぱり良いね。 キスって」


 にこっと微
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ