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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第502話】
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潤ませる。

 大会前という事である程度自重していたラウラ、本来なら昨日の内に潜り込んでヒルトにいっぱい可愛がってもらおうと企んでいたのだが、ドイツ本国から送られてきた補強物資類の書類に目を通してる内に眠気が襲ってきて諦めた。

 ラウラは軽く頬に口付けを落とす――普段だとヒルトの喜ぶ事を優先するが、今は恋人気分でいちゃつくのを優先した。

 額に、首筋に、と口付けを落とし、そして――そのまま眠っているヒルトの唇を奪う。

 ――と、流石にここでヒルトは意識が覚醒した。


「ん……んんっ!?」


 唇に広がる柔らかな感触に、開いた目の前にはラウラの顔――。

 だが、ヒルトはそもそもラウラが嫌ではないのでそのまま受け入れる――暫くキスを受け入れたヒルトだったが、流石に呼吸が苦しくなり、軽くポンポンと腰を叩くと驚いたラウラは飛び起きた。


「なっ!? ……お、起きていた……のか?」

「ん……いや、流石にキスされたら目が覚めるからな」

「ぅ……む……」


 ぼしゅっと湯気が立ちそうなぐらい赤くなったラウラを他所に、ヒルトは未来が居ないことに気付いた。

 ……というか、居たら居たで不味いのだが、色んな意味で。

 時計を見ると既に八時前――だが、今日は授業がないのでまだゆっくり出来ると思うとごろんっとそのまま横になる。

「む、ヒルト……朝食は食べないのか?」

「食べるよ? ……てか、朝食前にラウラの唇頂いてたが」

「……!? ば、ばか、もの……」


 ヒルトがそう言うと、ラウラの白い肌が完全に真っ赤に染まった。

 そんなラウラを見ながら可愛いなと思ったヒルトは――。


「もうキスは良いのか?」

「ぅ……? しても……い、いの……か?」


 そう言いながらも、ラウラはヒルトに顔を近付ける、気持ちが先行した結果だろう。


「……やっぱりやめよっかな?」

「な……」


 わざと意地悪するヒルトに、ラウラはしょんぼりしてると頭を撫でられた。


「はは、そんなにしょんぼりするなよ。 ……てか先ずは顔洗って歯を磨かないとな」

「ぁ……ぅむ。 では私はここで待つとしよう」


 そう言って一旦ヒルトの上から降りるや、ちょこんとベッドの端に腰掛けるラウラ。

 洗面所へと消えていくヒルト、室内に残ったラウラは足をぷらぷらさせているとノックする音が響く。


「……あれ? 鍵掛かってない……? ……お邪魔しまーす」


 聞き覚えのある声だった、ヒルトの部屋に入ってきたのは――。


「あれ、ラウラ? 先に食堂に行ってたんじゃ……」


 シャルロット・デュノアだった、ヒルトの部屋に居た
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