北方作戦
第11話 北方作戦の前哨戦 U
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
たい奴が…居るんだが……」
座蒲郎『俺に?』
長門「ああ…そうなんだが……」
そこに座蒲郎からの通信が入り、戦艦棲姫の名は出さずに会いたい者が居ると伝えたが……
座蒲郎『じゃあ連れて来て』
長門「ええっ??」
“連れて来て。”っとあっさりした返事に長門は驚いた。
長門「本当に良いのか??」
座蒲郎『駄目か?』
長門「いや…決してそんなことは……」
あまりの返事に聞き返す長門だが、動揺のあまりにその本人の事が言えず……
座蒲郎『じゃあ待ってるよ、無事の帰還を祈る』
長門「分かった…任せろ……」
結局その名が言えずに了解する事となった。
ーーーー
長門「ハァ……分かった…提督に会わせてやろう!だが条件がある!
“一切の抵抗はしない事。”これが守れるのなら良いぞ!それでどうだ?」
戦艦棲姫「エエ……ヤク…ソク……マモ…ル……ゼッタ…イ……♪」
溜息をついた長門は条件を付けて戦艦棲姫に問い掛け、本人は了解。しかも本人、凄く喜んでいる。
陸奥「あなた本気なの??相手は敵よ!」
長門「そうだが、提督から連れて来いと言われた以上やも得んだろ?」
陸奥「う……」
その話に陸奥は真っ先に反対するが、提督からの命令では言う通りせざるを得ない。
神通「ですが、相手が戦艦棲姫だと知ったら、提督がどんな反応をするかやらですね」
長門「全くだ……」
更に神通から発せられた言葉に、長門は肯定する他は無かった。
もとより、相手が戦艦棲姫だとは伝えていない。その状態で座蒲郎が戦艦棲姫と顔を合わせればどんな反応をするかは想像がつくが、事は決まってしまった以上は後戻りできない。
長門「仕方ないか。戦艦棲姫は飛鷹と隼鷹が繋留して鎮守府へと連れて行く。何かしようものなら、即刻叩き潰せ」
「「はい……」」
長門「他はその3隻を囲む様に輪形陣を組め。いいな?」
『は〜〜い……』
仕方ないので、戦艦棲姫は飛鷹と隼鷹で繋留し、他の艦はその3隻を中心に輪形陣を組んで取り囲み、およそ10ノットの速度で鎮守府へと帰還を始めたが、皆不安と心配が募る帰投となった。
____________________
その結果、一行が鎮守府に帰投したのはそれから二週間が経過した朝の06:00(マルロクマルマル)。
各艦目立った損害は無かったが、集中攻撃を浴びてた戦艦棲姫の艦体(姿はアメリカの戦艦 モンタナ級に酷似)はドッグ入りとなり、長門と陸奥は座蒲郎に知らせる為、戦艦棲姫を伴って本人の下へと向かった。
(続く)
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ