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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第130話
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時の怒りは大きいでしょうね……”風の剣聖”はずっとクロスベルを護り続けて来た”クロスベルの英雄”だったのだから……」
「ええ……その娘の身を守る為にもそちらの方がいいと思うわ。」
「シズクさん……………」
しかし静かな表情で語ったヴァイスの話を聞いたロイドは目を見開いて息を呑み、ルファディエルは納得した表情をし、エリィは言いよどみ、ランディは目を伏せ、ツァイトとダドリーは重々しい様子を纏って呟き、複雑そうな表情をしているルフィナの言葉にロカは静かな表情で頷き、ティオは複雑そうな表情をしていた。
「……………わかりました。」
するとその時シズクが辛そうな表情で答えてリウイ達に近づき
「シズクちゃん!?」
「貴女がお義兄様達の命令に従う必要はないのよ!?」
シズクの行動を見たロイドとエリィは叫んだ。
「………いいんです。お父さんは世界中の人達に迷惑をかけたのですから………お父さんの”罪”を少しでも軽くする為なら、わたしはどうなっても構いません………だから……だからお父さんの命を助けて下さい……!」
「シズクさん………………」
「…………………………」
「クッ……………!」
「マクレイン……お前は一体何をしたかったんだ……ッ!」
しかし寂しげな笑みを浮かべた後涙を流しながらリウイ達に頭を深く下げたシズクの行動を見たティオは複雑そうな表情をし、キーアは辛そうな表情で黙り込み、ロイドとダドリーは唇を噛みしめ
「―――いいだろう。今後メンフィルがアリオス・マクレインに対してこちらからは危害を加えない事は約束しよう。」
「……さすがにこんな幼い娘にそこまで泣かれては頷くしかないな。」
「ああ……ったく、あの馬鹿親父もこんな家族思いな娘を裏切るとは馬鹿な事をしたもんだぜ。」
一方シズクに嘆願されたリウイやヴァイス、ギュランドロスはそれぞれ答えた。
「……お義兄様。シズクちゃんを今後どうされるおつもりなんですか?」
「――――名前を変えた後、ロレントのイーリュンの孤児院に預けて、成長すればメンフィルの何らかの仕事に就いてもらうつもりだ。」
「―――皆様にとっては色々と思う所があるでしょうが、シズクさんにとってはメンフィルに自身の身柄を預ける事が”最善”です。彼女の身の安全が保障される事は当然として、大国であるメンフィル帝国の仕事に就ける事自体もエリートの道を歩めるといっても過言ではありません。」
エリィの疑問にリウイは静かな表情で答え、エリゼは複雑そうな表情でロイド達を見回して説明した。
「………何の権力もないわたし達ではお先が真っ暗なシズクさんのこれからをどうする事もできませんし………アリオスさんか
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