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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第129話
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刀傷を見る限り、兄貴とアリオスさんが激しくやり合った可能性は高いだろう。刀傷の数を見る限り……あの”風の剣聖”を相手に兄貴もかなり善戦したんだと思う。――――だが…………」
「―――ガイの直接の死因は”銃による背後からの狙撃”。そういう事だな、バニングス?」
「はい。」
ダドリーの話にロイドは頷き
「そうなると真犯人がいるという事になるわね……そして”風の剣聖”はその真犯人を知っていて、どんな理由であるのか知らないけど自分の仕業に見せかけたかった可能性が出て来たわね……」
「あの男がまだ真実を隠しているのか……」
ルフィナとツァイトは真剣な表情で呟いた。
「あ………」
「それって……」
「―――シズクちゃん。手紙も読ませてもらうよ。」
「は、はい……」
ティオとエリィが呆けている中ロイドは手紙を読み始めた。
―――ロイドへ。長らく渡せなかった品をこれを機会にお返しする。
その品が全て――――釈明するつもりはない。全てが終わったその時、セシルと共に存分に俺を裁いてくれ。この身はどうなっても構わん。だからシズクにだけは危害を加えないでやってくれ。全ての責は俺にある。
なお、街に現れた魔導兵は白き神機が大鐘を通じて操っているものだ。白き神機を何とかすれば全て沈黙させられるだろう。
「………………………」
「……これは…………」
「……白き神機ってのは、あの映像で見たヤツか。ガレリア要塞をアイスみてぇにくりぬきやがった……」
「でも、空間を消滅させる力は使えなくなっているはずです。」
「しかしマクレインの奴、一体どういうつもりで……」
手紙の内容を読んだロイド達が考え込んでいる中、ダドリーはアリオスの真意を考え込んでいた。するとその時ロイドは”ゼロ・ブレイカー”を手に取って装備した!
「おお……」
「ロイドさん……」
「フフ、ガイさんを見ているようだわ……」
(似合っているわよ。……さすがは兄弟ね。)
ゼロ・ブレイカーを装備したロイドを見たランディは感心し、ティオは明るい表情をし、セシルやルファディエルは微笑み
「まるでお前のために誂えたみたいだな……」
ヴァイスは静かな笑みを浮かべて言った。
「ええ……不思議と手に馴染みます。―――シズクちゃん、伝言、ありがとう。ここから先は、どうか俺達に任せてくれ。キーアの事も……そしてアリオスさんの事も。」
「……はい………お父さんはずっと……悩んでいたんだと思います。お母さんのこと……わたしのこと……色々なことを考えているうちに……後戻りができなくなっ
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