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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第129話
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シルは微笑みながら尋ねた。



「………はい。キーアちゃんのおかげです。不思議な力で、目の神経を繋いでくれたみたいで……もう光だけじゃなくて……色と形もちゃんとわかりますし、以前ティア様に治して頂いた時と違って、視力も元通りです。」

「ほう………?」

「”零の至宝”の力は生命活動にも影響するのか……?」

ギュランドロスは興味深そうな表情をし、ヴァイスは真剣な表情で考え込み

「信じられん力だ……」

「まさに”奇蹟”ね……」

「ええ……”至宝”の”力”が人智を超えた力である証拠ですね……」

ダドリーは信じられない表情をし、ロカの言葉に頷いたルフィナは複雑そうな表情をし

「ティア神官長もこの事を知ればきっとお喜びになると思いますよ。」

エリゼは微笑みながらシズクを見つめた。



「いや、なんにせよ良かったじゃないか!」

「ああ……こればかりはキーアもお手柄だったな。」

「えへへ……」

ランディとロイドの答えを聞いたキーアは無邪気な笑顔を浮かべていた。



「はい……本当にキーアちゃんにはいくらお礼を言っても足りないくらいで……でも……でもっ………うううううっ!」

明るい表情で答えたシズクは急に泣き出し

「シズクちゃん……!?」

「ど、どうしたんだ!?」

シズクの様子を見たエリィとロイドは慌てだした。



「キーアちゃん、笑っていたけどとっても辛そうでした……!これが自分の役割なんだ……自分の望みなんだって無理に言い聞かせてるみたいで!本当はディーターさん達に協力なんてしたくないのに……!ロイドさんたちのところに戻りたくてしょうがないのに……!」

「あ……」

「そっか……」

「………許せん。こんな幼い少女を泣かすとは。」

「さすがに俺もこれにはキレたぜ……」

泣いている様子のシズクを見たロイド達が複雑そうな表情をしている中ヴァイスとギュランドロスは怒りの表情で呟いた。



「どうしてキーアちゃんがあんな事に……?それに……どうしてお父さんは………わたし……わたし……」

「シズクちゃん………」

悲しそうな表情で呟いたシズクの言葉を聞いたセシルが辛そうな表情でシズクを見つめたその時

「………ありがとう、シズク。キーアの事を想ってくれて。キーアもきっと喜んでいるよ……」

その時キーアがシズクに近づいてシズクを抱きしめた。



「うううっ…………グスッ………えっと……貴女はキーアちゃんのお姉さんですか……?キーアちゃんにすっごく似ていますし………」

「えっと………そんな所かな。事情があって今まで会えなかったの。キーアの友達になってくれてありがとう。」

シズ
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