暁～小説投稿ｻｲﾄ～:英雄伝説～運命が改変された少年の行く道～（閃Ⅱ篇）第127話

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英雄伝説～運命が改変された少年の行く道～（閃Ⅱ篇）

第127話
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「まあ、”六銃士”の過去がどんなものだったかはわからないけど、ディーター・クロイスはあくまで根は銀行家なのでしょう。”クロイス家”の使命にしても娘の方に任せ切りのようだし。」

「それは……」

口元に笑みを浮かべて言ったキリカ補佐官の言葉を聞いたティオは驚き

「……ご存知でしたか。」

ロイドは真剣な表情になった。

「ま、こっちにはこっちの情報ソースがあるんでね。ちなみにこれを機会に聞きたいんだけどよ。”六銃士”達は一体どうやってメンフィルと同盟を結べたんだ？」

「それは………………」

「………まあ、別に話してもいいかと。今更知った所でヴァイスさん達とリウイ陛下達の同盟が崩れる事はないでしょうし。」

レクター少尉の疑問を聞いたロイドは複雑そうな表情をし、ティオは静かな表情で言った。そしてロイド達は何故リウイ達がヴァイス達と仲がいいかなどの説明をした。

「”影の国”でできた”絆”…………ジンから話は聞いていたけど、さすがにそれは考えた事もなかったわ。」

ロイド達の話を聞いたキリカ補佐官は重々しい様子を纏って呟き

「とはいえ、転生とか普通に考えてありえねえから、そらオレ達には予想できないし理解もできないわな。しかもギュランドロス・ヴァスガン達は世界どころか時まで超えているんだろう？そんな夢みたいな話、普通なら誰も信じねえぜ。」

レクター少尉は疲れた表情で溜息を吐いたが

「―――ちなみにエレボニア帝国はわざわざメンフィル帝国に喧嘩を売りましたから、エレボニア帝国はどの道滅亡するか衰退するかが確定していますけどね。」

「ハ？何だそりゃ？一体どういう事だ？」

ティオが呟いた言葉を聞くと眉を顰めて尋ねた。そしてロイド達は自分達が知る限りのエレボニア帝国の情報を二人に教えた。

「マジかよ……クソ、こんな事ならクロスベルでの調べ事なんて止めてエレボニアに戻っていた方がよかったぜ……あの放蕩皇子どころかセドリック皇子の次に皇位継承権を持つアルフィン皇女までその戦争回避条約とやらに調印した時点で、交渉の余地すらもねぇよ……まあ話を聞く限り調印するしかない状況だったみてぇだが。つーか、あのアルバレア家の長男が俺達の”筆頭”でリィンがオッサンと血の繋がった息子とか何なんだよ、その滅茶苦茶な事実は……それに、貴族派の連中は何を考えていやがるんだよ。”百日戦役”でエレボニアがメンフィルと戦った結果も知っているだろうに。”黄金の羅刹”や”黒旋風”がいてもどうしようもねぇぞ。」

「……”貴族派”がメンフィル帝国に戦争を仕掛けられてもいいように、彼らも”切り札”を持っているという事かもしれないわね……最もメンフィルにそれが通じるかはわからないけど。」

エレボニア

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