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駄目親父としっかり娘の珍道中
第80話 予想外の事は何時も予想外のタイミングで起こるから予想外と言える
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だが、間違ってもゲロインが通じるのは銀魂キャラのみなので他作品のキャラがやると確実にトラウマになるので間違っても多作品のヒロイン並びに女性キャラは真似しないように。

「と、とにかく……此処になのはちゃんが居るってのが分かったんだし、後は銀さんとなのはちゃんを連れてとっとと此処から出るだけなんだし、それまで何とか頑張ってよ神楽ちゃん」
「うぅっぷ……分かったネ。もう少しだけ頑張るアルよ」
「あ〜、残念ですけどそれは出来ない相談ですねぇ」

 よたよたと立ち上がる神楽とそれを補佐する新八を前にして、武市は顎を摩る真似事をしながら二人にそう言ってきた。突然キャラを作り出して一体何がしたいのだろうか。

「ど、どう言う意味アルか?」
「先ほども言った通り、彼女は我が主の大事な客人。そう簡単に返す訳には行きませんねぇ。それに、貴方達は私たちの計画に大層邪魔な存在になるやも知れない。ならばいっその事今この場で」
「始末した方が手っ取り早いって事っすよ」

 突然武市と木島の二人から殺気が感じ取れた。正しく最悪の場面とはこの事だった。
 現状で神楽は多分使い物にならない、戦えるのは恐らく新八と桂のみ、果たしてこの面子で戦えるのだろうか。まぁ、やろうと思えばやれない訳でもなさそうだが―――
 そんな騒ぎをしていた一同に向かい、今度は複数の足音が響いてくるのが聞こえて来た。
 まさか、鬼兵隊の増援を要請したのでは? 今更だがここは敵地のど真ん中、現在新八達は敵陣中央で孤立無援状態になっているのに他ならない。
 
「ふふふ〜ん、お忘れだったようですね〜。此処が私たちのテリトリーだと言う事を〜」
「あんたらはもう袋のネズミっすよ。観念する事っすねぇ」
「ネズミじゃない、桂だ!」
「毎回そのネタ使わんと気が済まないんですかあんたは! そんな事言ってる場合じゃない。こんな時に増援なんか来たら、僕達じゃ手の打ちようがないですよ!」

 不安になる新八。だが、逃げるには遅かった。今から逃げたところでまともに歩けない神楽を抱えて走る以上早く逃げる事は困難になる。しかも、今目の前に居る二人がそれを見逃してくれるとも思えない。となれば迎え撃つしか選択肢が遺されていない。しかしたった二人だけで大人数を相手に立ち回れるかどうか。
 
「さぁって皆さん、遠慮なくこの侵入者たちをやっちゃってくだ……あれ?」

 現れた増援に対して武市が命令を送ろうとしたが、その言葉は途中で途切れた。原因は現れた増援と思わしき連中だった。てっきり攘夷志士達が刀を片手になだれ込んでくるかと思っていたのだが、現れたのは全く予想だにしていない連中の姿だった。
 全身を異様なデザインの衣服で身に纏い、両の手にはロッドらしき物が握られている。
 その風貌と持っている得物に
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