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駄目親父としっかり娘の珍道中
第80話 予想外の事は何時も予想外のタイミングで起こるから予想外と言える
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加減落ち着いてくれないかなぁ?」
「全く同感ですよ。これだから猪女は嫌なんですよ。私はもっとおとなしい子が好みなんですよ。さっき一緒に居た子みたいな感じが……ムフッ」
「気持ち悪い顔して笑うなぁ! こっちのSAN値がマッハで削られるわぁ!」

 武市がどんな顔で微笑んだかは読者の想像に任せるが余りオススメはしないと言っておこう。
 安易に想像してSAN値が減ったとしても一切責任は負わないのでそのつもりで。

「し、しかし相変らずリーダーは元気で何よりだ。そう言えば……何時もリーダーと一緒に居る筈の副リーダーはどうしたんだ? 一緒じゃないのか?」
「副リーダーって……あぁ、なのはちゃんの事ね。確か今日は会って……あぁっ!!」

 言われてみれば、と言った具合に新八は思い出した。今日一日忙しかったが為になのはの事を考えてる余裕が全くなかった。
 だが、桂の発言で新八は思い出した。何故今の今までなのはと会ってない理由を思い出した。
 紅桜を振り回して夜な夜な辻斬りを繰り返す岡田。そして、その岡田が手に持っていたなのはの髪とリボン。
 其処から到達する答えは最悪の答えしかない。

「あぁ、その子でしたら大事な客人ですので我々が保護してますよ」
「きゃ、客人!? 一体何で?」
「もしや、高杉の命令か!?」
「いかにも。彼女は我々の計画になくてはならない大事な存在。故に丁重にもてなしてありますのでご心配なく。いやぁ、しかしあの時の不思議魔女っ娘トト子ちゃんのコスプレは良かったなぁ。今でも思い出しただけで……ムフフっ」
「だからその気持ち悪い笑顔止めい! ってか、何が丁重だ、なのはちゃんコスプレさせてる時点で全然丁重じゃねぇだろうが!」

 新八の言う通りだったりする。まぁ、もしなのは自身が望んでコスプレをしたのであれば問題ではないのだろうが、どの道それを銀時が見たら多分発狂してこの船を木刀でひたすら破壊し続ける事になるだろう。
 何度も言うが普段はそっけない態度を取ったりしてはいるが、いざとなると何処ぞのモンスターペアレント顔負けな位の親馬鹿になったりする。しかし本人はそれを悟られるのが恥ずかしいらしく口では適当にはぐらかしたりしているのだが、実際には既にバレバレだったりしているのは知っている人は知っているかも。

「ま、まぁ……無事ならそれで良いか。それよりも、あんたらの言う計画って一体何に使うつもりなんですか?」
「良いでしょう。本来なら部外者である貴方達に教える訳にはいかないのですが、特別に……本っ当に特別に教えて差し上げますよ」

 偉く念を押すなぁ。内心そう思いつつも新八は武市の言葉に耳を傾ける。桂も興味を持ったのか同じく耳を傾け始める。

「ズバリ、リアルで不思議魔女っ娘トト子ちゃんを拝む事が出来るん
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