第80話 予想外の事は何時も予想外のタイミングで起こるから予想外と言える
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纏めて真っ二つにするだけだ!」
「やれるもんならやってみなよ!」
「今の私たちを相手にそれが出来るならの話ですがね」
「ほざけクソガキ共がぁ!」
怒り心頭と言ったところだろうか。憤慨している様にも見える。とにかく渾身の力で桜月は持っていた刀を振り回す。それをなのはは地上を飛び退き、sシュテルは宙を舞ってそれを逃れた。
そして、シュテルは宙に浮いたまま桜月から距離を離し、斬撃の届かない位置から魔力弾を撃ちだし、なのはは地上から桜月に駆け寄り、両の拳を振るう。
同じ人物の筈なのにこうも戦闘方法が違うと言うのは驚かされる。
「ぐっ! くそがぁぁ!」
「さっきはよくもやってくれたよね! そのお返しは倍にして返すからねぇ!」
先ほど受けた痛みをなのははどうやら覚えていたらしく、それを今度は倍にして桜月に返すつもりのようだ。
とは言うが、先ほどなのはを傷つけたのは桜月ではなく岡田なのではあるが、既に岡田は此処にはおらず、代わりに桜月が岡田の体を支配して戦っている。
その桜月からして見れば藪蛇も良い所であろう。だが、同情してやる余裕はない。此処でこいつを倒さなければ江戸に未来はないからだ。
***
銀時となのはが桜月と激しい激闘を繰り広げていた丁度その頃、偽装船内部では、神楽と木島の二人の暴走により主だった男性陣達、つまり新八、桂、武市の三名は二人の暴走に巻き込まれた形で瀕死の重傷を負う羽目になってしまい、地に伏す光景が展開されていた。
「ぜぇ……ぜぇ……げほげほ!! な、中々やるアルなぁ」
「はぁ……はぁ……あ、あんたこそ中々やるっすねぇ」
散々暴れ回った後だろうか、神楽も木島も二人して肩で息をする程疲弊しきっていた。更に言えば神楽は現在進行形で風邪を患っている為に今は本調子を出せる状況ではない。とは言え、宇宙最強の戦闘民族こと夜兎族である神楽と真っ向からやりあって互角な辺り、彼女も相当戦闘力が高い部類だと言える。
「だ……だけど惜しかったアルなぁ……わ、私はまだ実力のほんの半分しか出してないアルよ……」
「は、はん……既に半分も出し切ったんすかぁ? 情けないっすねぇ……わ、私はまだた……たったの40%の実力しか出してないっすよ」
「あ、今の嘘アル。私まだ30%しか出してないアルよ」
「本当の事を言うと私はまだ実力の15%しか出してないんすよ」
「あ、今の無しアル! 実は私はまだ10%の力しか………」
ついにはお互い醜い口論を勃発し始めてしまった。しかもかなりスケールの低い、見るに堪えない口論であった。
はっきり言って見たり聞いたりしている側が深刻なダメージを負いそうな気がしてならなかったりする。
「み、耳が痛い……神楽ちゃんいい
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