機動戦艦ナデシコ
1339話
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ドウミラーの主戦力の1つである量産型W。
この量産型Wは、レモンの技術の進歩とこれまで蓄えられてきた膨大なデータにより、その辺の人間のパイロットとは比べものにならない程の力量を備えたものになっている。
一流のパイロットすら通り越し、一流と超一流の間にある壁すら乗り越え掛けている、それだけの技量を持つパイロットだ。
生身での戦闘に関しても非常に技量が高く、それこそどの世界でも自分の軍に加えたいという要望がひっきりなしに上がっている。
事実、量産型Wをシャドウミラーからの輸出品にしないかという注文をされる事も多いらしいし。
だが、量産型Wはシャドウミラーの基礎とも言える。
まず確実に無理だろうが、量産型Wの技術やら何やらが他の世界に知れ渡るという事だけは絶対に避けたい。
……まぁ、それだけの能力を持つ量産型Wが、ホワイトスターだと農業をやっていたり、畜産をやっていたり、ワイバーンの世話をやっていたり、はたまた博物館の職員として働いていたりもするんだが。
うん、確かに量産型Wの性能を知っていて、それでいてホワイトスターの現状を見れば輸出して欲しいと言って来てもおかしくはないか。
「ま、とにかく話は分かった。なら取りあえず俺も一応行くけど、出撃はしないでシロガネのブリッジで観戦する事にしよう」
「そうね、そうした方がいいと思うわ。私はニヴルヘイムの件があるから行けないけど、他に誰を出すの?」
マリューの言葉に、視線を巡らせる。
とは言っても、現在地球に来ているメンバーで戦闘が可能なのは、スレイ、ムウ、イザーク、オウカの4人だけだ。
生身での戦闘となれば、ここにマリューやエザリア、あやか、千鶴、円、美砂、それとナタルといった面々を入れる事も出来るんだが、今回はあくまでも機体に乗っての戦闘だからな。
「まずないと思うが、戦力を全部出してしまえば連合軍がニヴルヘイムを奪いに来るという可能性も捨てきれないしな」
「……さすがにそんな真似はしないのではないですか? 向こうもこちらがどれだけの戦力を持っているのかは分かっているのですし」
「オウカの言いたい事も分かるけど、実際ナデシコに乗ってる時に同じような事をやられている以上は完全に信じる訳にもいかないんだよ」
そう答えながら、どう戦力を振り分けるかを考える。
オウカとイザークは分けない方が連携的にいいだろう。搭乗機に関しても、ヒュッケバインMk-UとヒュッケバインMk-Vという同型機だし。
そうなるとスレイとムウを組ませる事になる訳だが……
「そうだな、ならスレイとムウがシロガネで俺と一緒に連合軍と協力して木星蜥蜴の討伐を、イザークとオウカはニヴルヘイムの護衛を頼む」
「……分かった」
意外な事に、文句を言うかとばかり思っていた
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