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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1339話
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した瞬間に戦況が逆転したら、この世界で最大の勢力を持っている者として面子が潰されると考えた訳か。嫌だねぇ、自分達の能力以上の見栄を張る奴ってのは」
「ですが、ムウ。連合軍にしろ連合政府にしろ、この世界を治めていく必要がある組織です。向こうにとっては、私達だけに頼り切るという真似をしたくはないというのは仕方がないのでは?」

 ムウの言葉にナタルが突っ込み、その言葉に皆が納得する。
 確かに俺達自身がこれから先このナデシコ世界を治めていくのならともかく、その予定がない以上はこの世界の組織にきちんと治めて貰う必要がある。
 そう考えると、今回の件は当然なのかもしれないな。
 それに……

「連合軍と行動を共にするのなら、シャドウミラーの力を見せつける事も出来る、か」

 俺と同じ事を考えたのか、スレイが呟く声が部屋の中に広がる。

「エザリア、貴方も案外と人が悪いわね」

 スレイの言葉に笑みを浮かべたエザリアに、マリューが悪戯っぽく笑って告げる。

「連合軍には当然ネルガルからシャドウミラーが火星で木星蜥蜴と戦った映像は渡されている筈だけど、中には頭が固い人もいるらしいわ。どうやら、戦闘の映像は作られたものではないかと考えている人もいるのよ」
「……マブラヴ世界にもいたけど、強硬派って人達ね」

 円の言葉に、エザリアが頷く。
 まぁ、そう思いたくなる気持ちも分からないではない。
 今までこのナデシコ世界においては、連合軍というのが最大の戦力を誇ってきたのだ。
 連合軍以外の国で軍隊を持っている国もあるのだが、連合軍には到底及ばない程度の規模でしかない。
 だとすれば、今まで自分達が受けてきた市民からの尊敬の念といったものを、俺達シャドウミラーに持っていかれると考える者が出てもおかしくはないだろう。
 まぁ、俺がナデシコ世界に来た時の市民の反応から考えると、既に連合軍=弱小という認識を持っている者も多いようだが。
 それでもナデシコ世界の全ての人達がそう思っている訳ではない以上、連合軍に対して敬意を払うような奴も一定の数はいるんだろう。

「それに、両軍が協力するのに賛成しているのは、こっちの戦力を虚構のものだと考えている人だけじゃないわ。シャドウミラーの戦力を直接間近で見て、解析したいと考えている人達もいるでしょうね。いえ、寧ろ強硬派とでも呼ぶべき人達よりは、こっちの方が主流よ」
「なるほど、やはり私達の力を実際にその目で見たいと思っている人も多いという事ですね。現実的にこの状況を見ている、という事でしょうか」

 オウカの言葉は事実だろう。
 勿論俺達の実力を見たいと言っている奴の中にも、色々な種類の奴がいると思う。
 半ば強硬派だったり、穏健派だったり。中には当然ナデシコ世界に見切りを付けて
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