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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第120話
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「……それだけで十分よ。」

「どうかよろしく頼む。ゲルドの頼みを聞いてやってくれ。」

「……ヨカロウ――――」

そしてリィンとゲルドはヴァリマールに吸い込まれ、リィンが操縦席に座り、そのリィンの上にゲルドが座っている状態になった。



「え…………」

「ヴァ、ヴァリマール!?いくらなんでもこの体勢は……」

自分の状態にゲルドが呆けている中、リィンは疲れた表情で指摘した。

「魔女ノ使イ魔ハトモカク人間二人ハ容量的ニ無理ガアル。ソレハ以前アルフィン・ライゼ・アルノールヲ乗セタ時ニ理解シテイルダロウ?」

「う”。そ、それは…………」

ヴァリマールの答えを聞いたリィンは唸り声を上げ

「……私の事は気にしないで、リィン。私はそんなに気にしていないから。」

「そうか?ゲルドがそれでいいならいいんだが……」

ゲルドの答えを聞くと困った表情をした。



「…………これが”灰の騎神”の内部……うす暗い所ね?」

「まあ、必要のないときは休眠に務めているからな。戦闘の時は前面から十分な視界を得られているからあまり気にならないし。」

「そう……リィンはずっとここで戦ってきたのね。貴族連合の機甲兵達と………そして、クロウ、だったかしら?彼の操る”騎神”との戦いも貴方一人で……」

リィンの話を複雑そうな表情で聞いていたゲルドは心配そうな表情でリィンを見つめた。



「そうだな……セリーヌも手伝ってくれているけど。いつも、ヴァリマールと一緒にがむしゃらに戦ってきた。はは、最近は少しだけ戦い方も上手くなってきたような気がする。」

「リィン………………――――私ね、ずっと思っていた。いつもあなたは、作戦の中で一番厳しい戦いにヴァリマールと共に身を投じている……私達にはそれを傍からサポートすることしかできない……仲間として、本当にそれでいいのかなって。」

「ゲルド……だから、突然『騎神に乗りたい』なんて言い出したのか。」

ゲルドの話を聞いたリィンは真剣な表情でゲルドを見つめた。



「うん、リィンと同じ視点なら何か見えると思ったから……やっぱり、思っていたよりもずっと淋しい場所…………しかも昨日の戦いではあの人を助ける為にあんな無茶をして……リィン、本当にこのまま戦い続けてリィンは大丈夫なの?全てを背負って…………」

「……俺は、一人で戦っているなんて一度だって思ったことはないさ。」

心配そうな表情をしたゲルドに見つめられたリィンは静かな笑みを浮かべて答え始めた。



「アリサ達Z組メンバー、サラ教官やトワ会長、ゲルドやエリス、シグルーン中将、それに艦のみんな……みんなが待っていてくれるから必死で戦って来れた。それは、士官学院に
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