暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第119話
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
バリアハートの様子を見て回っていたリィンは職人通りの手すりに座っているフィーに気付いて尋ねた。
〜バリアハート・職人通り〜
「どうしたんだ、フィー。こんな所で……って、何で片方靴を脱いでいるんだ?」
「さっき歩いてたら靴底が壊れちゃって。ちょっとグキってなったから休んでるところ。」
「うーん、その靴もこれまでの戦いで随分消耗していたんだな。足、大丈夫か?」
「ん、大したことはない。靴もこれから直しに行くからリィンは気にしないで。」
(直しに行くって……その靴が壊れているのにどうするつもりだ?)
フィーの話を聞いたリィンは心配そうな表情で片方脱いだ事により、裸足になっているフィーの足に視線を向けた。
「ん、痛みも引いたかな。よっと。」
「―――ちょっと待て、フィー。まさか、そのまま歩いていくつもりじゃないだろうな?」
「?そうだけど。別にこれくらい慣れてるし。」
リィンに問いかけられたフィーは不思議そうな表情で答えた。
「あのな………女の子がそんな格好で出歩くものじゃないぞ?尖ったものでも踏んで怪我をしたらどうするんだ?」
「……むう。じゃあどうするの?」
リィンに指摘されたフィーはジト目で問いかけた。
「ふう、仕方ない。ここは俺が一肌脱ぐか。」
すると溜息を吐いたリィンがフィーを背中に抱えて靴屋まで移動した。
「ほら、到着したぞフィー。」
「…………………」
「ん、どうした?やっぱりどこか痛いのか?」
「……それは大丈夫。でも、あそこでおんぶを選ぶなんて……リィンって、つくづく天然だよね。」
「へ……」
フィーの指摘を聞いたリィンは呆け
(全く持ってその通りですね。)
(うふふ、それがご主人様の良い所だものね♪)
(ふふふ、ご主人様にとって最大の武器と言ってもおかしくありませんね。)
(ア、アハハ……ま、まあそうですよね。)
(でもその性格で救われた人がいるのも事実……私はそんなリィンを愛しているわ。)
リィンの身体の中にいるアルティナはジト目になり、ベルフェゴールとリザイラは微笑ましそうに見守り、メサイアは苦笑し、アイドスは微笑んでいた。
「……まあいいか。じゃ、店内にれっつごー。」
「いや、ここで下りなさい。」
こうしてリィン達は無事に老舗の仕立て屋まで辿り着き、フィーの靴の修理を頼んだ。修理はすぐに終わるらしく、それまで二人で店内を眺めてみることにした。
「おっ、これってフィーの好きな”ストレガー社”製じゃないか?」
フィーと共に商品を見て回っていたリィンはある靴を見つけるとフィーに視線を向けた。
「そうみたいだ
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ