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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第119話
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「ふぇっ………?」

リィンに艦長帽を被せられたトワは頬を赤らめた。

「これまで各地を回って……確実に近づいているはずです。俺達のトールズ士官学院に。士官学院を取り戻すためには、トワ会長は絶対に必要です。だから……一緒に頑張りましょう。トワ会長が俺達を支えてくれるように俺達も会長を支えますから。」

「リィン君……えへへ……わかったよ。そうだよね……未熟だからこそ悩みながらも精一杯、前に進んでいかないと。そんな事も忘れていたなんて、わたしもまだまだだねぇ。」

リィンの言葉を聞いて呆けたトワはやがて元気を取り戻して苦笑した。



「会長……」

「きっと、あと少しだよね……士官学院とわたしたちの学院生活を、絶対取り戻そうっ!」

「はい……!」

リィンとトワは互いの意志を確認し、決意の表情をした。



その後リィンに元気付けられたトワはバリアハートの様子の見回りを再開する為に自分から去って行くリィンの背中を見つめていた。

「リィン君………………やっぱり君の事を諦められないよぉ……何とか頑張って諦めようとしていたのにまたそうやってわたしの心を奪うなんてずるいよ……でも………大好き………………」

リィンの背中を見つめていたトワは肩を落としていたがやがて頬を赤らめて小声で呟いた。



一方バリアハート市内を見回っていたリィンは貴族街のベンチに座っているエマに気付いてエマに近づいた。
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