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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第118話
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望の言葉を口にした。

「……フン、勘違いをしてもらっては困ります。わたくしの役目はあくまで”この砦の陥落を見届けること”。最初から貴方の護衛などは命じられていませんわ。」

「なっ…………!?この砦の陥落を見守る……さ、最初から私を見捨てるつもりだったのか!?」

「ええ、カイエン公とクロチルダ様のオーダーで。そして我が(マスター)がいたら決してお許しにならない愚行―――個人的にうんざりですわ。成敗しなかっただけでも感謝して欲しいくらいですわね。―――最も、メンフィルが貴方を成敗するようですが。貴方の命運も今日で終わりですわね。」

そしてデュバリィは転移術を発動してその場から消え、オーロックス砦から去って行った。



「……あ…………」

唯一の頼れる味方にまで見捨てられ、絶望したアルバレア公爵は地面に崩れ落ちた。

「行っちゃったみたいだねー。」

デュバリィが去った様子を見て戦闘の続行は不要と判断したリィン達は武器を収め、アイドスはリィンの太刀に戻った。



「………………」

「……ユーシス…………」

目を伏せて黙り込んでいるユーシスをリィンは辛そうな表情で見つめ

「ああ…………」

ユーシスは決意の表情になり、アルバレア公爵に近づいた。



「父上―――いえ、ヘルムート・アルバレア公爵閣下。メンフィル帝国領ユミル並びにケルディックの破壊、放火、騒乱及び他国領民虐待、シュバルツァー男爵夫妻傷害の疑いにより拘束させて頂きます。どうか神妙にしてください――――」

―――こうしてアルバレア公爵は実の息子であるユーシスの手で拘束された。その後、アルフィン皇女によってその事実が宣言され、クロイツェン領邦軍は戦闘を停止―――バリアハートの南北で繰り広げられていた正規軍との戦闘も収束を見るのだった。



そして、ユーシス並びにアルフィン皇女の命令で領邦軍の全部隊がメンフィル帝国に降伏することとなり―――その後領邦軍はメンフィル帝国軍が管理するオーロックス砦に謹慎となり――――バリアハートを始めとしたクロイツェン州全土はメンフィル帝国領となり、それぞれの領土の領主が決まるまでメンフィル帝国軍によって一時的に管理されることになり、エレボニア帝国の貴族達はクロイツェン州の臨時統括領主となったプリネ皇女達の命令により、全員謹慎の身となった。



また、アルバレア公爵家の城館はメンフィル帝国領となったクロイツェン州全土の臨時統括領主であるプリネ皇女を始めとしたメンフィル帝国の皇族達が使う事になった為、メンフィル帝国軍によって押さえられた。更にスカーレットの身柄はプリネ達の配慮により、バリアハートの高級ホテル”エスメラルダ”の一室に拘束される事となった。




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