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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第116話
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シグルーンは一瞬で猟兵達に詰め寄って目にも見えない凄まじい突きを放ち始めた!
「え――――」
「な―――――」
解き放たれた細剣による神速の突きと共に発生した衝撃波に猟兵達は反応する事もできず受け続けた。
「絶技――――マザーズ・ロザリオ!!」
「ギャアアアアアア――――――ッ!?」
「ガアアアアアア――――――ッ!?」
「グアアアアアア――――――ッ!?」
そして一瞬で細剣で十字架を刻み込んだシグルーンがその中心部に強烈な突きを叩きつけると共に猟兵達の背後へと駆け抜けると闘気の大爆発が起こり、猟兵達は全身から血を噴出させながら地面に倒れた!
「ぐ……がっ!?」
「ば、馬鹿な………!?我らが何もできず無力化されるだと……!?」
「つ、強すぎる……!」
血だまりに倒れている猟兵達はそれぞれ呻き声を上げ
「フフ、冥途の土産に素晴らしい話を教えて差し上げますわ。―――――今朝メンフィル帝国はノーザンブリア自治州に宣戦布告をしました。」
「何だと!?」
「そ、そんな……!?」
シグルーンの話を聞くとそれぞれ血相を変えた。
「ノーザンブリアは本日中にメンフィル帝国によって攻め滅ぼされ、メンフィル帝国領となりますわ。よかったですわね?故郷にいる貴方達の家族や友人達は大国である我らメンフィルの加護を受けられるのですから。」
「き、貴様……ッ!」
「!!”紫電”のバレスタインが言っていたノーザンブリアが『ある意味いい方向へと向かっている』という言葉はまさかこの事か!?」
シグルーンの答えを聞いた猟兵達が声を上げたその時!
「フフ、その通りですわ。聖なる炎よ、悪しき者達の罪を焼き尽くせ!―――贖罪の聖炎!!」
「グアアアアアア―――――――ッ!?」
「ギャアアアアアア―――――ッ!?」
「む、無念……」
シグルーンの神聖魔術によって発生した聖なる炎で猟兵達を骨まで焼き尽くした!
「突入メンバーに選定される前に連絡が来て本当によかったですわ。もし突入メンバーに選定された場合、その場で彼らを滅しなければいけませんでしたから、元北の猟兵であるサラ殿の反応はわかりきっていますし、まだ学生の彼らに”この光景”を出来る限り見せる訳にもいきませんしね。――――ルチア!」
猟兵達を滅し終えたシグルーンは静かな表情で呟いた後愛馬の名を呼んだ。
「ブルルル……」
「さあ、カレイジャスに戻りますわよ。」
そしてシグルーンはルチアに騎乗し、その場から飛び去って行った。
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