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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第114話
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同日――――11:50
〜バリアハート郊外・北クロイツェン街道〜
「む……!?」
「この音……まさか!?」
領邦軍が防衛陣を築いて迎撃態勢を取っていると第四機甲師団が姿を現した!
「だ――――第四機甲師団!」
「”紅毛のクレイグ”か!!」
「クッ………何故ケルディック要塞方面から現れたのだ!?まさかメンフィルと手を組んだのか!?」
第四機甲師団の登場に領邦軍は信じられない様子で叫んだ。
「―――地の利は我らにあり!!正規軍の誇りに懸けて木偶人形どもを粉砕せよ!!」
「イエス・コマンダー!!」
「第二、第三攻撃隊前進!第一攻撃隊を援護しつつ側面からの敵に対処せよ!」
「サー・イエス・サー!」
クレイグ中将とナイトハルト少佐は次々と戦車兵達に指示をした。
「くっ……まさかメンフィルと手を組んでこちらまで侵攻して来るとは……!」
「狼狽えるな!メンフィル軍はいない!大方メンフィルの捨石にでも使われているのだろう。構わん―――返り討ちにしてやるがいい!」
「「イエス・サー!!」」
兵士達に落ち着いた様子で指示をした中隊長だったが
「―――お、応答せよ、応答せよ!こちらバリアハート南口方面部隊!」
「む……!?なんだ、こんな時に!!」
「南クロイツェン街道より急襲――――鉄道憲兵隊(T・M・P)が仕掛けて来た模様!!」
「な、何だとぉっ!?」
突如来た通信の内容を聞き血相を変えて声を上げた。
〜南クロイツェン街道〜
一方その頃鉄道憲兵隊は装甲車を盾にしてミサイルポッドやライフルで領邦軍を圧倒していた!
「ぐっ、小癪な……!」
「正規軍の狗どもが……この機に一網打尽にしてくれる!」
鉄道憲兵隊に圧倒されている領邦軍は表情を歪めて声を上げた。
「―――脚部関節に弾幕を集中!動きを止めることを最優先に!徐々に後退しながら敵の増援を誘います!」
「イエス・マム!!」
「……北部防衛線でも戦闘を開始した頃ですね。Z組の皆さん、サラさん。あとは頼みましたよ……!」
鉄道憲兵に次々と指示をしていたクレア大尉はリィン達の顔を思い浮かべた。
〜同時刻・バリアハート〜
一方その頃装甲車や機甲兵が次々とオーロックス砦方面から現れ、町中を進んでいた。
「な、なんですの……!?」
「まさか……近くで戦闘が始まったのか!?」
「こ、公爵閣下は一体何をしているんだ!?」
「ああ、ルーファス様がいてくれたらこんな事には……!」
その様子を見ていた貴族や市民達は不安そうな表情で次々と声を上げた。
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