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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第114話
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ゼムリアストーンで強化しただけで切れ味が圧倒的に上がりましたね……!」

その様子を見ていたサラ教官は頷き、エリスは驚きの表情で呟いた。

「今なら警備は薄い!さっそく砦に突入するぞ!」

「ああ、了解だ!」

「!待って。――――来るわ。」

ユーシスの言葉にヴァリマールが答え、ある事に気付いたゲルドが真剣な表情で呟いたその時

「フフ―――それはまだ早いんじゃないかしら?」

聞き覚えのある妖艶な声が聞こえて来た!



「この声は―――!」

声が聞こえた方向にサラ教官が視線を向けたその時新手の機甲兵がオーロックス砦から跳躍して現れ、ヴァリマールに先制攻撃を叩きつけたがヴァリマールは間一髪防御に成功した!

「くっ!?」

「兄様!?ご無事ですか!?」

ヴァリマールから聞こえてくるリィンの苦悶の声を聞いたエリスは心配そうな表情で声を上げ

「新型の機甲兵……!?」

高速機甲兵―――”ケストレル”を見たミリアムは目を丸くした。



「ごきげんよう―――トールズ士官学院・Z組の子達。ようやく私にも出番が回ってきたみたいね?」

「帝国解放戦線、”S(スカーレット)”――――!」

ケストレルから聞こえて来た女性の声を聞いたリィンは厳しい表情で声を上げた。

「フン、現れたわね。アンタにはガレリア要塞で取り逃がした借りが残ったままだったわね?」

「フフ………そんな事もあったわね。でも、もう―――私にはどうでもいいのよ。あなた達との貸し借り―――貴族連合や、メンフィル帝国との外交問題、この帝国の行く末そのものですらね。」

「え……?」

「……どういうことだ。」

ケストレルから聞こえて来たスカーレットの予想外の答えにサラ教官とユーシスは眉を顰め

「「…………………」」

ヴァリマールの中にいるリィンは黙り込み、ゲルドは辛そうな表情でケストレルを見つめていた。



「私はもう”生”にしがみつく理由を失くしてしまった。鉄路を通すため、私の家と故郷を根こそぎ奪い去ったあの男――”鉄血”の心臓と頭を”C"が撃ちぬいたあの日にね。」

「あ…………」

「今の私は死に場所を探すだけの歩く(しかばね)も同じ―――だから、会いに来たのよ。私の最期に相応しい相手―――その”灰色の”王子様にね。」

「………………」

(うふふ、ご主人様の事だから、身を挺してでもあの女を助けそうね♪)

(ふふふ、そしてその後あの女性の心を奪うという寸法ですか。)

(さ、さすがに後者はありえないと思うのですが…………)

(マスターならありえると思います。ですが死に場所を探す彼女にとってはそれが一番いいかもしれませんね……)

(…
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