第32話
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うだ、ツーヤちゃん!新聞とかで見たよ?ツーヤちゃん、すっごく人気者だね!」
オリビエ達の様子を微笑んで見ていたミントは嬉しそうな表情でツーヤを見つめて言った。
「別になりたくてなった訳じゃないんだけど…………そういうミントちゃんだって、凄く有名じゃない。エステルさん達みたいに二つ名も付いたし。」
「確か”黄金の百合”だったな。」
「”百合”にはさまざまな花言葉がありますけど主に代表的なのは”純潔”や”無垢”。フフ、ミントちゃんにピッタリな二つ名ですね。」
溜息を吐いた後苦笑しながら言ったツーヤの言葉にジンとクローゼはそれぞれ言った。
「はう〜………シェラお姉さん達みたいに二つ名は欲しいと思っていたんだけど、実際付けられてもなんだか恥ずかしいんだよね………それにね?ミント、新聞とかで知られているせいか、街に出たらいつもオリビエさんみたいに男の人達が声をかけてくるんだ。」
「あ、あはは………ミントちゃん、すっごくモテモテなんだね………そーいえばお母さんにミントちゃんと友達って話したら、『絶対家に連れて来なさい!』って目の色を変えて言ってたよ。」
恥ずかしそうな表情で呟き、ある事を言ったミントを見たティータは苦笑しながらある事を思い出して口に出し
「フッ。それは仕方がない事だよ。これだけ美しく、可憐で、そして純粋なミント君を前にしたらシェラ君の下僕であるボクでさえも心が動かされそうだからね!」
「はいはい。………まあ、同性のあたし達が見てもミントはそれだけ魅力的だしね。あの可愛かった娘がここまで成長するとはあたしも全然予想できなかったわよ………」
(それにしてもヨシュア………こんな娘が傍にいるのに、なんであんなノーテンキ娘の方がいいんだろう?)
オリビエは酔いしれった様子で叫び、それを聞いたシェラザードは溜息を吐き、ジョゼットは心の中で首を傾げていた。
「………………」
「ほえ?え〜っと、ティナさん?ミントに何かついているの??」
一方ティナはミントをじっと見つめ、見つめられたミントは首を傾げた尋ねた。
「いえ………シルフィア様の家名を名乗る事を許されている方の事をリフィアさん達から聞いて、どういう方なのか気になっていたので………」
「そうなんだ。えっと………ミント、そのシルフィアさんって人の事は知らないけど、シルフィアさんの家名を名乗るのに相応しいのかな?」
ティナの説明を聞いたミントは頷いた後、首を傾げて尋ねた。
「フフ、あの方はそんな事は一切気にしない方ですよ。それにミントさんのような方が自分の名を受け継いでいる事を知ったら、むしろ喜ばれると思います。」
「生前のシルフィア様を存じているティナ様が言うと真実味がありますね。」
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