第30話
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中で悩んでいた。
「ちょ、ちょっと待て!なんでいきなりそーなる!?」
仲間達の会話を聞いていたアガットは慌てて叫んだ。
「照れない、照れない♪」
「ま、いいんじゃない?年の差カップルっていうのも。」
「いやいや!むしろそれがいいんだってば!この絶妙な距離感が微笑ましくて仕方ないというかじれったくて身悶えするというか!」
アガットの様子を見たシェラザードは茶化し、ジョゼットは口元に笑みを浮かべて呟き、ジョゼットの言葉にはアネラスが何度も頷いた後微笑ましい表情でアガットを見つめた。
「なるほど………ロマンってやつだね。」
「むう。という事はいつか余に惚れる男はそういう男ばかりになるのか………?」
アネラスの言葉を聞いたジョゼットは頷き、リフィアは複雑そうな表情をし
(おお、リフィア、自分の事、ちゃんとわかっているね。)
(エ、エヴリーヌお姉様!)
リフィアの言葉を聞いたエヴリーヌは小声でプリネに話しかけ、話しかけられたプリネは慌てた。
「あ、あう………」
「て、てめえら……」
一方話の的にされたティータは恥ずかしそうな表情で溜息を吐き、アガットは仲間達を睨んだ。
(やれやれ………何とも緊張感に欠けるな。)
(はは、これも俺達ならではのノリってやつさ。)
そしてミュラーとジンはそれぞれ小声で会話をしていた。
「ったく………いい加減にしろっての。そういや………もう一人仲間がいるんだろ?教会のシスターみてぇだが………いったいどこにいるんだよ?」
「あ………」
「………スンマセン。向こうの書架にいるんですけどちょっと事情がありまして………」
アガットの言葉を聞いたティータは心配そうな表情でケビンを見つめ、ケビンは苦笑しながら答えた。
「リースさんですよね?ちょっとお話しましたけどすっごく可愛い人ですよねぇ。」
「あたしも話したけど………独特の雰囲気で面白い子よね。なんか元気がなかったからあんまり話は弾まなかったけど。」
「ただ、非常に努力家な方でそれに心から傷ついた人を癒したいという気持ちは伝わってきました。まだ少し教えただけですが、私の話を凄く熱心に聞いてくれますし………」
アネラス、シェラザード、ティナはそれぞれリースの自分での印象を言った。
「………ケビンさん。探索は僕たちに任せて一度リースさんと話し合った方がいいんじゃないですか?」
「………………………いや………どうやら”方石”の扱い方はオレが一番馴染んでいるみたいや。”悪魔”の危険もあるし………外れるわけにはいかんやろ。」
「ですが…………」
「ま、あいつも子供やないんやし、そのうち機嫌も治るやろ。今は時間が惜しい………さ
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