第30話
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ても納得はできねえがグダグダ言っても始まらねぇ。俺も協力してやるからとっとと先に行くとしようぜ。」
「え………」
「はは、即断即決なんは相変わらずみたいですなぁ。何か疑問とかあるんならわかる範囲でお答えしますけど?」
アガットの判断にヨシュアは驚き、ケビンは感心しながら尋ねた。
「さっきの話で大体の事情はわかったからいい。あとはこの目で確かめるなり、他の連中から聞くなりしておくさ。それよりも………これだけのメンツが揃ってるのに肝心なヤツらがいないじゃねえか。まずはとっととそいつらを見つけなくちゃならねぇだろ。」
「アガットさん……」
「………ありがとうございます。」
優しそうな微笑みを浮かべて語るアガットをティータは見つめ、ヨシュアは軽く頭を下げてお礼を言った。
「あー、礼を言われる筋合いはねぇ。お前同様、あいつらは俺の後輩でもあるんだからな。それより、どうだヨシュア。外国に武者修行に出てまた腕を上げやがったのか?」
「ええ………それなりには。でも、僕よりエステルとミントの方が頼もしくなったと思いますよ。今では旅先のギルドでもずいぶん頼りにされていますから。」
「へっ………さすがオッサンの娘と、その娘が育てている娘といったところか………」
「………かもしれません。レーヴェに追いつくため、エステル達と一緒に頑張っています。」
「へっ、そうか。……………ん?…………!おい………聖女の娘さん………あんたに聞きたいことがあるんだが………」
ヨシュアの言葉を聞いたアガットは頷いた後、ある事に気付き、複雑そうな表情でプリネを見つめて尋ねた。
「?何でしょうか?」
「あの野郎………”剣帝”もこの”影の国”とやらに取り込まれているのか?」
「ええ。レーヴェと同じように私の傍にいたツーヤが取り込まれているのですから、ほぼ確実に取り込まれているでしょうね。」
「……………………」
「そうか………今までさんざんやり合ってきたあの野郎と共に戦うのは変な感じだが…………へっ、ちょうどいい。今までの分の借りを返す機会が巡ってきそうだな。」
プリネの説明を聞いたエヴリーヌは嫌そうな表情をし、アガットは複雑そうな表情をしていたが、やがて不敵な笑みを浮かべて言った。
「ア、アガットさん。もうレーヴェさんは敵じゃないんですから………」
アガットの言葉を聞いたティータは心配そうな表情をして溜息を吐いた。
「安心しろ。模擬戦をするだけだ。―――ただし、お互い本気の………だが。」
「ハハ、”剣帝”と手合せか。”剣帝”が解放されたら俺も挑むとするか。俺も一度手合わせをしたいと思っていたしな。」
「ふふ、なら私も頼もうかな。同じ剣士としてどれほどの腕か非常に気に
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