第28話
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提案した。
「そやな………あそこやったら水とか食料も確保できるし。」
「ええ。それに現在の所、あちらが安全地帯となっていますし。」
ヨシュアの言葉にケビン、ティナはそれぞれ頷いた。
「え、ええい!哀れみの目で僕を見るな!あいにくだが食料ならさっきの奴らから盗んだばかりだ!それも1ヶ月くらいは余裕で暮らせるほどの量をね!それにこのギルバート・スタイン、安全地帯等確保しなくても結社のプログラムの野営術等を習得しているから必要ない!」
それを見たギルバートは叫んだ後、ケビン達を迂回して、ケビン達の背後へと走り
「フッ、この食料はぜんぶ僕一人のものだ!貴様等などに一かけらたりとも分けてやるものか!フハハ、それではさらばだ!」
捨て台詞を言って走り去った。
「はあ………話を聞かない兄さんやな。そもそも、こんな場所に1ヶ月もおるつもりなんか?」
「まあ、今は放っておきましょう。そのうち音を上げて、頼ってきそうな気がしますし………」
「ふふ………そうかもしれませんね。」
「はは、その時はせいぜい生暖かく迎えてやるとしようか。」
ヨシュアの推測を聞いたクローゼとケビンはそれぞれ苦笑しながら頷いた。その後ケビン達は探索を再開し、終点に到着した。終点に到着すると妖しげな光陣が現れ、そこから虚ろな目をしたシェラザードと鳥型の獣人達が現れた!
〜サントクロワの森・終点〜
「シェラさん!」
「…………………」
ヨシュアはシェラザードの名を呼んだが、シェラザードは何も答えず虚ろな目でヨシュアを見ていた。
「おお………シェラ君か!」
「シェラ先輩………!」
「シェラザードさん………!」
一方オリビエは驚きの表情でシェラザードを見つめ、アネラスとクローゼは心配そうな表情で見つめた。
「今度は姐さんかいな………やっぱギルドの訓練場だけあって遊撃士で統一しとるみたいやな。」
「………何とか倒して封印石を回収しましょう。そうすれば本物のシェラさんを解放できるはずです。」
「ああ………!」
そしてケビン達は戦闘を開始した!
「イーリュンよ!我等に祝福を!アルテミスの祝福!!」
戦闘開始早々ティナは魔術を放って、味方全体の身体能力を上げ
「まだまだこれからだよっ!はぁい!!」
アネラスはクラフト――風花陣を使って、攻撃力を上げた!
「「「「……………」」」」
一方鳥型の獣人達は一斉に襲い掛かろうとしたが
「おぉぉぉ!!」
ヨシュアのクラフト――魔眼によって、動きが制限され
「そぉれっ!!」
「ほれっ!ホワイトヘゲナ!!」
「や〜っ!エアリアル!!」
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