6部分:第六章
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第六章
「まあ気長に見て」
「やっていく?」
「それしかないの」
夏希は二人の言葉を聞いて首を傾げさせた。
「結局のところは」
「まあわし等がここで騒いでもな」
「政府と自衛隊の仕事だし」
「特に自衛隊に頑張ってもらわないと」
「そうよね」
結局はそこに落ち着いた。いつもの名前は殆どの人が知らないであろうがその顔はもう誰もが知っているニュースキャスターはお決まり通り将軍様がどうとか言い出した。そんないつもの展開であったが夏希が思った通りになったのは確かだ。
そしてである。その国を巡る外交交渉は難航した。これもいつも通りだった。
だが夏希は今はその国のことを忘れてた。キャンバスライフとモデルの仕事を両方楽しんでいた。大学でふと友人達にこんなことを言われた。
「ねえ、夏希もそろそろ」
「水着の仕事が来るんじゃないの?」
「そうそう」
「水着の?」
これから講義がはじまる講堂でそのことを言われてだ。まずはきょとんとした顔になる。そうしてそのうえで応えるのであった。
「私が?」
「だってそろそろ夏じゃない」
「だからね」
「そうした仕事もね」
あるのではないかというのである。
「モデルさんなんだから」
「水着の仕事だって」
「どうかな」
「あるかもね」
それを聞いてまた言う夏希だった。そしてこう思いもするのだった。
「ビキニでパレオなんか着けてね」
「そうそう、足長いから」
「パレオ似合うって」
「絶対にね」
「じゃあそれかしら」
そのスタイルでモデルのポーズを取ることを自分でも想像するのだった。
「それじゃあ」
「それじゃないの?」
「とにかく水着の仕事は来るからね」
「それは絶対にね」
「ちょっと恥ずかしいけれどね」
水着になることには少し恥ずかしさも感じてはいた。
「それでも。仕事なのね」
「そうそう」
「だから頑張ってね」
「最近雑誌でも扱いがよくなってきたし」
夏希はそのことは素直に喜んでいた。
「それに事務所のアピールも増えてきたしね」
「ブログもはじめたのよね」
「ちゃんと見てるからね」
「有り難う。とにかくそっちも頑張るから」
にこにことして話すのだった。
「本当に水着も来るのね」
そんな話をしながらそのうえでその仕事のことを考えていた。するとだった。
事務所に行くとだった。その水着の仕事の話が来ていた。
「ああ、やっぱり」
「予想していたみたいだね」
「夏の為ですよね」
「そうだよ」
マネージャーが気さくに笑って答える。
「それで夏希ちゃんにもね」
「わかりました。それじゃあ」
「ああ、断らないんだ」
マネージャーはこのことが少し意外であった。それで思わず彼女に問い返したのである。
「それで
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