第110話 少年達は突き進むようです
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眼前に現れたのは厳武よりも更に巨大な、
地に足が付いた上で、宮殿よりも上の位置に頭部分が来る程の骨鎧の悪魔騎士だったからだ。
これで戦場には規格外、普段なら目を見張る巨大生物・兵器が5、それを上回る超巨大生物(?)が2。
壮観を通り越して、それこそ呆れて来るような戦場だ。
「やれやれアムドゥスキアス。もう少し待てなかったのですか?あなたは。」
「めんどかったし!分かり易い方が猊下っぽいやり方でしょ?」
「ふむ!そう考えれば悪くない。ならばお前は突撃だ!」
「ヒャッハァー!……だっけ?まぁいいや!」
ズズゥゥン!
巨大ロボと超巨大骨鎧と残った二人の魔族王が並び、一部奇声を上げて同時に攻めて来る。
魔法世界軍も魔獣達を筆頭に兵士たちが突撃をかけ、戦艦数隻が援護に入る。
次の行動を決めあぐねていると、龍化したヘラス陛下とアリアドネ―の兵が数人傍で止まった。
「ネギ先生、楓さん!」
「夕映さん!どうしてこんな最前線に!?」
「今更あなた達が指名手配犯だからと遠慮して頂く事もありませんし、ユエさん共に行くと言いまし
たので、護衛に来たのですわ!戦友として!」
【勇ましい事だ……良い。我が道を切り開く、共に来い!】
ヘラス陛下を先頭に、夕映さんと一緒に来たアリアドネ―の騎士3人に護衛され、僅か四人となった
相手軍の突破する。
「おおっと、ここは通しませんよ、ネギ君!!」
【させぬと言っただろうが!!炎凰、嵐虎来い!】
ガガァン!
「うぬぬぬぬぅーー!この五匹邪魔ぁ!!」
【我ラヲ小物ト侮カラソウナル!】
ドォンドォンドォン!
巨大ロボが新たに取り出した剣と陛下の大剣がぶつかり合い、骨巨鎧の拳を厳武が岩を屹立させて
防御し、各所から伸びた槍を樹龍が絡め取る。残ったサルマク、ディアボロスは兵士と戦艦が総動員で
相手をしてくれているけれど、それを迎撃・回避しながらこちらへ向かって来た。
「宮殿へは行かせんぞ!猊下ご帰還まで、我らが守るのだ!!」
「……やれ、ディアボロス。それを口に出してはいけませんよ。」
大声を上げているラカンさんより凶悪な筋肉悪魔と、呆れている騎士鎧悪魔。
猊下、つまり愁磨さんの帰還までの時間稼ぎが彼等の目的らしい。この、良く言えば素直そうな
悪魔の言う事が真実なら、今こそが好機。どの道行かなければいけないんだから・・・!
「なら、突破します!!"ラステル・マスキル・マギステル! 来れ 虚空の雷雲 喰らい尽せ
ここに払魔の力を曝す!『雷神の斧』"!!」
バリバリバリッ!!
「ぬぅぅうぅぅう!?こ、小癪な!」
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