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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三十一話 文化祭回り
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力で止める。
彼の特訓メミューは常人が聞けば顔を真っ青にする事間違い無しなメニューだからだ。
例を出せば
朝 7:00
腕立て伏せ×100回 腹筋×100回 走りこみ×1キロ スクワット×100回
8:00
剣の素振り×100回 剣でのイメージ稽古(感じとしては敵を想定してその敵相手に戦う)×三十分
9:00
素手での型の確認×一時間
これが朝のメニュー。これらを時間内に出来なければどんどん前倒しになっていき、休憩時間などもなくなる為全は死に物狂いでやっていた。麻子はこれを涼しい顔でやっていたが。
ちなみにこれらの他にも一日通してやるようなメニューを朝の三時間で終わらせろとかそんな無茶振りまで双覇は全に課した。それは全に期待していたからだ。そして全もそれに応えた。
何日か三途の川が見えかけた、というか渡りかけたがな。とは全の言葉だ。
「えぇ?私が出来たんだから、あいつにだって出来るさ」
「出来たの、美咲さん!?」
まさかそこまでポテンシャルが高いとは思わなかったので素直に感心する全。
「ああ、東馬が死んだ後、死に物狂いになってな。ああ、安心してくれ、殺されたとかじゃなくて天寿は全うした」
「そうだったんだ……あの、誠悟さんは?」
「あの人も天寿を全うしたよ。あの人のお嫁さん達もね」
「そっか。ならいいんだ」
全にとっては前世の心残りがそこだった。誠悟や神那島でお世話になった人たちがいたが、何もしてやれなかったからだ。
「さて。それじゃ、残り少ない休憩時間。楽しみましょう?」
「ああ。エスコートしますよ、お嬢様」
その後、全は休憩時間が終わるまで美咲と共に行動をしていた。
ちなみに
「「「ぐぬぬぬぬ…………!!!」」」
「「あ、あはは……」」
全との大切な記憶を思い出した少女たちは全と一緒に文化祭を周れなくて悔しい思いをしていたのだった。
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