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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第三十一話 文化祭回り
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は大いに喜んだ。何せあの時、神憑に認められる程の逸材は五十年に一人見つかればいい方のような感じだったからだ。

しかし、そのせいで()()()()が起こってしまった。

「そうか。そんな事が……」

「ああ、もう気にもしてないしな。それに転生する際に出会ったの、母さんだったし」

「えっ!?お母様、神様になってたんですかっ!?」

「ああ。俺はあんまりにも投げやりな対応してたから、ぜんぜん気づけなかったけどな。まあ、後々考えたらって感じだ」

「そうなんですか……」

話をしながらそれぞれのクラスを見て回る。お化け屋敷や全達のクラスと同じ喫茶店。小さなライブなど色々あった。

「そうだ。どれくらいこっちにはいるんだ?確か出向扱いだったよな?」

と、全は思っていた疑問をぶつけてみた。再会出来たはいいものの、美咲は今はミサキ執務官。アースラには出向という扱いで来ているのだ。出向という事はいつかは本局に戻ってしまうという事。

その戻る時期を全は知りたかった。

「ああ。当分はアースラ勤務だ。何でも本局は高宮に期待しているようでな。まあ、あんな努力という言葉を勘違いして使ってるような奴が期待というのもおかしい話だがな」

仕事の話になったからか、ミサキはキリッとした口調に変わる。この辺がミサキの凄い所だ、と全は思っている。

美咲は切り替えが上手いのだ。日常生活などでは先ほどのようなお嬢様口調で話すのに対し、仕事関係では今のような男のような口調を取る。

「努力を勘違いって?」

「あいつ、少し走りこみをしていたり、剣を振ったり……それらをやっただけで後は何もしていないんだ」

「あぁ、なるほど……」

そりゃ確かに勘違いしてるなと全は思った。

そもそも努力というのは自身の限界に挑むという事でもある。そして何か目標を作り、その目標が達せられれば、また新たな目標を作り自身を鍛えぬく。努力とはそういう物だ。

だが、聖は何も目標などなくただ走りこみやただ剣を振っているだけ。それでは力などはつくが決して強くはなれない。

目標などがあればこそ人間はそこに向かって頑張る。心の成長にも繋がるのだ。

全はその点、恵まれていただろう。全には師匠がいた。彼女こそ全の超えるべき壁であり今でもなお、彼女は壁として存在している。それが全に負けないという強さをくれるのだ。

「まあ、個人個人の事情ってのがあるからな。あんまり深いところまでいかなければいいんじゃないか?」

「そうかな?全然頼りないんだけど……双覇さん直伝の練習法でも伝授するか?」

「それは止めろ。あれは現代人には拷問に等しい」

全は本気で双覇の出した特訓メニューを聖にかそうとするミサキを全
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