第25話
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……」
冷たい微笑みを浮かべて語るケビンにヨシュアは何も答えず、黙って聞いていた。
「それにどこで知ったかわからんけど、その話が出て少ししてからな。メンフィル大使とアリシア女王からの使い――ファーミシルス大将軍とカシウスさんが封聖省に来てな。カシウスさんからはリベールの為に王家の判断で”環”を破壊することを依頼した事、メンフィルからはもしオレらがリウイ陛下の恩人であり、戦友、そしてメンフィルの新たな未来を創る一人でもあるエステルちゃんとエステルちゃんの娘であるミントちゃんに危害を加えたら、大陸中にオレらの実態をバラして、メンフィルの全戦力でオレらを滅すると脅しかけてきてんで。それにエステルちゃん達に危害加えるなんて真似したらしたら、カシウスさんも黙ってへんやろ。………”剣聖”に加えて、メンフィルまで相手にするなんて、どう考えても勝敗はわかるやろ?それに気付いて青褪めたお偉いさん達はエステルちゃんに手を出したらあかんと思い知って、その話は消えてもうたんや。」
「……メンフィルが予測して動いたのは予想していましたが、まさかリベールも予測していたとは………」
「大方、メンフィルから知らされてんやろな。でなければ大将軍とカシウスさんが同時に封聖省に尋ねて来るとかあり得ん。………くく、ま、そういう事で実はオレがエステルちゃんに危害を加えるかもしれない可能性はあってんで?」
そしてケビンは冷たい微笑みを浮かべてヨシュアに言った。
「………それでも僕は………あなたに感謝しています。」
「え…………」
しかしヨシュアの言葉を聞いたケビンは驚いて呆けた。
「あなたの協力がなかったら僕は教授の操り人形のままだった。何よりも大切なものを………この手で壊してしまう所だった。その借りは一生かかっても返せないと思っているくらいです。」
「はは、大げさやな。言っておくけどアレは君のためにやったんやないで。君の呪縛が解けることでヤツを動揺させて隙を作る………それを狙ってやったことや。」
「それでも僕は………あなたに感謝せずにはいられない。その正体を知ってもなお好意を抱いてしまうくらいに。」
「はは………君、”結社”を抜けて正解だったかもしれへんな。向いてへんで、どう考えても。」
自分の本性を知ってもなお優しい微笑みを浮かべているヨシュアにケビンは苦笑した。
「ふふ………今更ですが僕もそう思います。―――リースさんの代わりはしばらく僕が務めましょう。彼女ほどではないでしょうがケビンさんのバックアップを務められると思います。」
「だから借りとか考えなくてもええっちゅうのに………でも、まあええか。君かてエステルちゃん達のことが心配で仕方ないところやろうし。ありがたく力を貸してもらうで。」
「
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