第25話
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〜隠者の庭園〜
「リース!おい、リースってば!」
リースを追って行ったケビンはリースの名を呼びながら歩いているリースに走って近づいた。
「……………………………」
「なあ………なに怒ってんのや?あ、そっか………さすがにお前の知らへん連中ばっかやもんな。なのにオレだけ盛り上がって………少し無神経やったかもしれん。それとももしかして、幽霊のリタちゃんやソロモンの悪魔のナベリウスちゃんと行動するのに抵抗があんのか?………悪い、配慮していなかったわ。………本当にスマン、謝るわ。」
「……………………………まだ誤魔化すの?」
謝罪してくるケビンにリースは何も答えず、ある程度歩くと立ち止まり、ケビンに背を向けたまま尋ねた。
「へ…………」
「確かに………私が少しだけ疎外感を感じていたのも事実。さすが、例の事件で一緒に危機を乗り越えてきた仲間なだけはあるって思った。それにリタさんやナベリウスさんも最初は一緒に行動することに心の中で抵抗はあったけど人柄を知れば、普通の人と変わらず、むしろ良い人達だって、わかったから別に気にしていない。」
「はは………まあ、色々とあったしな。それにリタちゃん達の事はオレも最初は驚いたけど、一緒に行動していたらええ娘達やってわかったしな。ナベリウスちゃんなんか特にホンマにあの”冥門候”かいなと今でも疑っているぐらいやで。」
「正直………寂しかったし、羨ましかった。この5年間、ケビンはずっと私のことを避けていたから…………………私の知らないところで仲間を作っているケビンを見てほんの少しだけ………哀しかった。」
「リース………」
哀しげな雰囲気を纏わせて語るリースにケビンは返す言葉がなかった。
「でも………それでもいいと思った。あの日、姉様があんな事になってケビンは傷ついていたから………自分を責めて、追い込んで汚れた仕事ばかり引き受けて………擦り切れそうになっているのが噂で聞いてもわかったから………だから………
気を許せる仲間ができたことは寂しかったけど、嬉しくもあった。」
「リース、あのな――」
リースの話を聞いたケビンは溜息を吐いた後話そうとしたが
「―――でも、違った。」
リースの続きの言葉を聞いて驚いて口を閉じた。そしてリースは振り返って真剣な表情でケビンを見つめて言った。
「ケビンは………あそこにいる誰に対しても気を許したりはしていない。心が冷め切っているのに表面だけ調子を合わせてるだけ。感情を完璧にコントロールして気さくな人間のフリをしてるだけ。しばらく見ててやっとわかった。」
「……………………………はは、そりゃまた妙な心配をされたもんやな。悪いけど、オレはそこまで器用やあらへんで。嬉しい時は嬉しいし、
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