第24話
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はジンさん。話を聞いていてボクと同じような疑問を抱いたようだね。」
「………同じような疑問?」
「何か気付いたことでも?」
オリビエとジンの会話を聞いたケビンは不思議そうな表情をし、ヨシュアは真剣な表情で尋ねた。
「そうだな………幾つかあるんだが。まずは、何度か現れたという女の霊という存在についてだ。」
「………『彼女』ですか。」
「たしか………偽のグランセル城の女王宮で最初に現れたんですよね?」
そしてジンの言葉を聞いたユリアはある人物の事を思い出し、クローゼはユリアに確認した。
「ええ…………殿下の元に至るための鍵を我々に託してくれました。しかし………最初に現れたという意味ではそれより以前のようですね。」
「………確かに。オレとリース、リタちゃんが最初にこの場所に飛ばされた時に聞こえてきた声………どうやらあれも『彼女』だったみたいです。」
「………そうですね。」
「よく考えたら、私達を導くための事ばかり言っていたですものね。」
ユリアの言葉にケビン、リース、リタはそれぞれ頷いた。
「最初は声だけだった存在が姿を見せ始めている………あの黒いお兄さんが言った事を裏付けているかもしれませんね。」
「ああ、”王”に力を奪われた”隠者”という呼ばれ方………そして”庭園の主”という表現か。」
「そして、そこの石碑には『隠者の庭園』という言葉が刻まれているという。それらの話から推測すると………」
「………この”拠点”そのものが『彼女』に関係している何らかの場所だということか。」
そしてティータの言葉の続くをケビン、ジンが続けた後、ミュラーが最後に答えた。
「あ………」
「なるほど、ちょっと納得かも。ここってワケがわからないけど他と違って妙に居心地がいいし。」
「うーん………”テラ”で言えば、クレハ達が眠っていた場所に似た場所かもしれないね。」
「た、確かにそうかもなの………ここから最初の”星層”へつながっている事といい、結構似ているの………」
ミュラーの答えを聞いたクローゼは呆けた声を出し、ジョゼットは納得した様子で答え、ナユタは考え込んだ後、ある場所と比較し、その言葉を聞いたノイは頷いた。
「ふむ………少し見えてきましたな。どうやら『彼女』は元々この場所にいた存在らしい。しかし”影の王”のせいで力を奪われてあんな姿になった。そんな状態にも関わらずオレらの手助けをしてくれている。」
「………その意味では各地に点在している石碑も『彼女』ゆかりかもしれませんね。まるで僕たちを導くかのように置かれていますから。」
「そうね。あの石碑がなければ、探索はもっと難航していたかもしれないわ。」
「確かに………な。でなけ
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