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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第112話
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のですから、戦いにすらなりませんね……」

「……一体何故そのような事を?」

リウイの口から出た予想外の話にサラ教官は絶句し、エリオットは驚き、トワは表情を青褪めさせ、トマス教官は複雑そうな表情をし、ガイウスは真剣な表情で尋ねた。



「ユミル襲撃とケルディック焼討ちに対する”報復”だ。故郷を護る為とはいえ、2度もメンフィル帝国領に手を出した挙句焼討ちまで行った卑劣な奴等の事はアルバレア公達の件同様メンフィル帝国としては許せん。金の為に平気で卑劣な行為に走る”北の猟兵”どもはメンフィルが”排除”する。」

「は、”排除”って……!」

「……ッ……!そんな事をすれば猟兵達が養っている家族たちはどうなると思っているんですか!?それにあいつらだって、仕方なく猟兵をやっているんですよ!?」

「教官……?」

「………サラ………」

リウイの話を聞いてある事を察したアリサは表情を青褪めさせ、怒りの表情で怒鳴るサラ教官を見たリィンは不思議そうな表情をし、フィーは複雑そうな表情をした。



「ノーザンブリアの民達はメンフィルが”保護”する。作物も育たない土地の上領土の大多数は塩の大地とは言え、ノーザンブリア自治州は広大だからな。メンフィルならば塩だらけになった大地を様々な方法で活用できる。大国である我らメンフィルの加護を受ければ少なくても飢死や栄養不足による病死はしまい。家族の為に心を殺し、死地に向かう奴等からすれば家族が大国の加護を受けて他の仕事にありつけ、裕福になるのならば本望であろう。」

「…………ッ!!ならば猟兵の連中もメンフィル軍に所属させてやればいいではありません!”猟兵”としての長年の経験を持つ連中はメンフィル軍にとっても利益になると思われます!」

「……そこまで言って”北の猟兵”達を庇うのならば、サラ・バレスタイン。奴等を庇うお前自身もアルバレア公達の拘束並びにメンフィルへの引き渡しに積極的に協力し、メンフィルに貢献しろ。その代わりにメンフィルに降伏した北の猟兵どもに関しては命は助けてメンフィル帝国軍の何らかの部隊に所属させてやる。」

「元よりそのつもりです!その代わり降伏した猟兵達の命は奪わないで下さいよ!?」

リウイの取引に対してサラ教官は怒りの表情で答え

「安心しろ。我らメンフィルはエレボニアと違い、一度結んだ約束は破らん。」

「クッ…………!」

「………………」

エレボニアを全く信用していないリウイの発言を聞いたラウラは唇を噛みしめ、アルフィン皇女は辛そうな表情で黙り込んだ。

「では俺はこれで失礼する。此度に関しては”常任理事”の一人として、お前達の成功を祈っているぞ―――――」

そしてスクリーンからリウイの姿が消えるとその場は静寂に包
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