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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第112話
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任せる”』とな。」
「それってもしかして……」
リウイの答えを聞いてある事を察したゲルドは目を丸くし
「……ふーん、ナルホドね。貴族連合はアルバレア公を”切る”つもりなんだ?」
ミリアムは意味ありげな表情でリウイを見つめて問いかけ
「そ、そんな……同じ”四大名門”の当主であられるアルバレア公を切り捨てるなんて……」
エリスは信じられない表情をした。
「十中八九そうだろうな。それとアルバレア公が”アルバレア公爵家”の”権限”を使って貴族連合に許可も得ずにバリアハートに集結させてケルディック要塞の襲撃に向かわせたクロイツェン州の領邦軍の”主力”は先のケルディック要塞襲撃の件で”壊滅”している。現在も残っているのはプリネ達に見逃されて生き残った僅かな主力とバリアハート方面の残留軍だけだ。諜報部隊からの情報によると奴等は今、アルバレア公と共にオーロックス砦に籠っている。正規軍と協力すればお前達でもアルバレア公達の拘束やバリアハート制圧は可能なはずだ。勿論それらの作戦を行う際は正規軍のケルディック要塞の通過も許可する。」
「そ、それは……」
「ふう……練度が劣る残留軍など切り捨てても貴族連合にとっては痛くないってワケですか。随分と思い切った判断をされたようですね、カイエン公は。」
リウイの話を聞いたマキアスは複雑そうな表情をし、サラ教官は溜息を吐いた後真剣な表情をした。
「ついでにわたしたちをけしかけてあわよくば同士討ち狙いとか?」
「―――そこまで悪趣味な事は考えていない。そちらにはリィン・シュバルツァーを始めとしたメンフィルの貴族、皇族の一員や客将達もいる上、メンフィルにとっては”恩人”に当たるゲルドもいるのだからな。何の落ち度もない自国の貴族や皇族を見捨てるような真似はせんし、恩を仇で返すような真似もせん。」
「………………」
ジト目のフィーの問いかけに答えたリウイの話を聞いたゲルドは静かな表情で黙り込み
「それにメンフィルは最優先にやるべき事があるゆえ、アルバレア公達の拘束を様々な理由でアルバレア公と因縁があるお前達に譲ってやることにしたのだ。」
「……ふむ…………」
「メンフィルが最優先にやるべき事……ですか?一体何なんですか、それは?」
リウイの説明を聞いたガイウスは考え込み、ジョルジュは戸惑いの表情で尋ねた。
「メンフィルが最優先にやるべき事とはこれよりノーザンブリアに戦争を仕掛け、ノーザンブリア自治州を制圧して自国領とする事だ。」
「な――――」
「ええっ!?メ、メンフィルがノーザンブリア自治州に戦争を仕掛ける!?」
「せ、戦力が違いすぎるよ………」
「そもそも相手は”国”ではなく”自治州”な
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