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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第111話
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帝国に対する謝罪金並びに賠償金の”追加金”としてエレボニア皇家並びに”戦争回避条約”の”第一項”によって爵位剥奪並びに全財産没収がされ、メンフィルに贈与されるアルバレア公爵家とカイエン公爵家を除いた残りの四大名門、そして貴族連合に加担した貴族達のそれぞれの全財産の半分をメンフィルに贈与してもらう。」

「何ですって!?謝罪金と賠償金の件は”救済条約”の実行を”誓約”しましたから、相殺した事になるはずですよ!?」

リウイの答えを聞いたサラ教官は厳しい表情で反論したが

「それは”第3項”の話だ。先程俺が口に出した条約は新たに追加される条約の為、救済条約には適用されない。それに”第3項”とは違い、払えない金額ではないだろうが。内容は皇家や残りの四大名門、そして貴族連合に加担した貴族共それぞれの”全財産の半分”なのだからな。」

「……………ッ!」

リウイの正論に反論できず、唇を噛みしめた。

「そ、そんな……救済条約を使ってせっかくあの莫大な金額の謝罪金と賠償金の件を相殺できたのに……」

「相変わらず滅茶苦茶搾り取ろうとしているね。」

「姫様……」

一方マキアスは悔しそうな表情をし、フィーはジト目になり、エリスは辛そうな表情でアルフィン皇女を見つめた。



「……わかりましたわ。追加する戦争回避条約は以上の二つでよろしいのですよね?」

「ああ。それらについては内戦が終結した後で実行して構わん。――――ただし、”第一項”並びに”第二項”の一部を今日を入れて3日以内に実行してもらう。それが戦争回避条約の最後の一文にあった”期間”以内にメンフィル帝国軍がエレボニア帝国に再び攻め入る事を中止するもう一つの”条件”だ。」

「”第一項”と”第二項”というと……」

リウイの話を聞いたゲルドは考え込み

「……父達の身柄をメンフィルに引き渡す条約とエレボニア帝国の領土をメンフィルに贈与する条約ですか。」

ユーシスは辛そうな表情でリウイに問いかけた。



「そうだ。今日を入れて3日以内にアルバレア公爵夫妻の身柄をケルディックにいるプリネ達に引き渡し、クロイツェン州全土をメンフィルに贈与する事……―――それらを実行すれば”戦争回避条約”に記されてある猶予期間以内にメンフィル帝国軍がエレボニア帝国に攻め入る事を中止する。」

「なっ!?」

「アルバレア公爵夫妻の身柄の引き渡しはともかく、今の状況でクロイツェン州全土をメンフィルに贈与するなんて無理だと思うんだけど〜。」

リウイの答えを聞いたリィンは驚いて声を上げ、ミリアムは真剣な表情でスクリーンに映るリウイを見つめた。



「アルバレア公爵を拘束し、クロイツェン州全土の統括領主であったアルバレア公爵の子息であるユーシ
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