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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第110話
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うな表情をし、サラ教官は真剣な表情で問いかけた。
「こ、故郷がこないな事になって、じっとしてられるわけないやろ!?おとんたちは……元締めは無事なんか!?」
「っ……」
ベッキーの言葉を聞いたユーシスは辛そうな表情で視線を逸らした。
「………ご家族は礼拝堂の方で無事でいるのを見かけた。オットー元締めは猟兵達に滅茶苦茶にされた大市跡にいるのを見かけた。」
「そ、そんな……大市が…………くっ!!」
リィンの話を聞いて表情を青褪めさせたベッキーは唇を噛みしめて町の中へと走り去った。
「あ……」
「ベッキーさん……」
その様子をリィンとエリスは心配そうな表情で見つめ
「……仕方ないわ。あたしたちは一足先に艦に戻るとしましょう。今後のこと………よく話し合っておかないとね。」
「…………ああ。」
サラ教官の言葉にユーシスは重々しい様子を纏って頷いた。
こうしてリィン達はケルディックをメンフィル軍やプリネ達に任せ、その場を後にした。犠牲者は出なかったとは言え多くの人々が被害に合い、焼かれたケルディックの惨状にいまだ気持ちの整理がつかないまま……ベッキーが戻ってくるのを待ってからカレイジャスを発進させたのだった。
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